PC互換機は別ページに移動しました。
6-DEC-1971にシリーズが発表されたプログラマブル関数電卓 [datamath.org]. CompuCorpが開発した本シリーズを,日本ではリコーがOEMで販売していた [dentaku-museum.com]. ケース前面にもCompuCorpと書いてあるので,特にこっそりOEMしていたというわけではなさそう. キーボードはかなり浅くて固いタイプで,近代的なキーボードと比べかなり力を入れるとやっとクリック感があり反応するが,ボタンは殆ど沈まない. もちろん,慣れれば使えるレベルではある.
電池は単一型 (1.5 V) 4本で使える.
電池ボックスは裏側の電源スイッチ横,金属製のネジ穴の用な部分をつまむと開けることができる.
元々はニッケルカドミウム電池(Gould 4.0 SC Size D; 1.2 V)が入っていて,その充電用に電源入力端子もついている.
幸い,私の入手したものは液漏れは起きておらず,正常に動作する.
定格消費電力は裏側に書いてある通り10 Wだ.
基板写真 [datamath.org]を見るとかなりICの数が多いし,ICがセラミックパッケージの基板写真 [dentaku-museum.com]もあるしで,年代を考えるとこの消費電力でも仕方ないのかな…
6800ベースのちょっと古いマシン。頂いた(借りた?)。
Altair 680の他に680bというのも存在するようで、680bについては[3]に少し記述がある。
裏側のシリアル番号が書いてあるステッカーによると、MITSはMicro Instrumentation & Telemetry System, Inc.
らしい。
手に入れたときにいくつかの部品が欠けていて、SRAMは元通り刺したが、UART用のボーレートジェネレータ Fairchild 4702Bが入手困難。自分で作る他なさそうだ(PALとかで)。
それ以外は動作することを確認済。
Z80 CPUにIntel 8231A FPUを組み合わせ、64 KBytesのRAMを搭載している高性能なマイコン。 画面は1-bit, 512✕320 の解像度で、テキストは80✕24文字とのこと [6]。 M200シリーズは1977年9月発表で、M200markIIIは1979年10月発表とのこと [sord.co.jp]。 2013年にこのマシンが捨てられているとは思わなかった。
搭載しているFPUのIntel 8231A C8231A
は、AMD AM9511 のライセンス品で、基板のシルクもAM9511 となっている。
対応している浮動小数点数の表現は、1ビットの符号、7ビットの指数部、24ビットの仮数部の32-bitの形式で、指数部は2の補数表現となっている。
IEEE754 では指数部が8ビットのオフセット付きで、仮数部が23ビットなので、同じ32-bit幅の浮動小数点数とはいえ、8231Aでは表現できる数の範囲は狭く精度は少し高いということになりそう。
実現されている機能は豊富で、一般的な加減乗除、整数と浮動小数点数の変換命令に加え、sin, cos, tan, arcsin, arccos, arctan, loge, log10の超越関数と、√、冪乗が使える。
構造はスタックマシンになっていて、言ってしまえば8087 の前身そのものだ。
8231A では浮動小数点数のほかに、16-bit, 32-bit幅の整数も扱える。
本機種の1980年当時の価格は、1ドライブモデルで¥1,236,000 [1]。 同広告によるとフロッピーの容量は350 KBらしい。 1981年の文献では同じくミニフロッピーディスク含で¥786,000 まで値下がりしている [5]。 M200シリーズの姉妹機種にM100, M100 ACEがあり、これらはM200シリーズの下位互換になっている [2]。 M200シリーズはBASICの他にFortranが動くという記述もある。
背面に4スロットのS100バスがあり、FDCと2枚組のグラフィックカードが載っている。
まだ生きていて、電源を入れるとディスクを要求される。
現在、ソフトは持っていない。
持っている方がいらっしゃったら、ご連絡お願いします。
Tandy/Radio ShackのZ80+68000のマシン。 多少濡れているものを無理を言って譲っていただいた(2013-12-08)。 発売日は1983年 [pcmuseum.ca]。 プリンタポートとシリアルポートはサビのため取り外したほか、背面のファンも100V ACで動作するもので、サビの加減で回りにくくなっており、ちょっと怖かったので取り外した。 いずれ12VDCのファンをつけておきたい。 分解・組み立てにはコツが必要で、上半身にCRTがくっついて来る(写真参照)。
なんと、68000部分は拡張バスに刺さるボードとして実装されていて、Z80部分とは独立したメモリシステムを持っている。 本システムの構成では、68000ボードと2枚のメモリボードがフラットケーブルで接続されていた。 なお、68000はTandyのロゴが印刷されている特殊品番のもの(SC88019G)で、当時のTandyの立場が伺える。 その他に、拡張ボード形式でHDDコントローラ、ディスプレイコントローラが実装されていた。 8インチのFDDの隣に並べると5インチのHDDが3.5インチの用に見えることを発見した。
現在正常に動作しておらず、CRTのアナログボードが疑われている。
私はあまり感電したくない側の人間なので、この部分は2ー3日に一回しか手を入れられないのが辛いところ。
6809搭載の小型コンピュータ。
フランスでは割とメジャーな機種らしい。
現地人と利害が一致し、PC-98と交換した。
Thomsonは馴染みのない名前に聞こえるかもしれないが、STMicroelectronicsのTの方という説明でかなり理解される感じがする。
マニュアルの感じだとMicrosoft BASICが搭載されているらしい。
フランス国内向けなのでキーボードはAZERTY配列だ。
本体右側にはライトペンとテープ接続端子、背面には電源入力と映像/音声のEurpoean SCARTケーブルが出ている。
自分はフランス語読めないので、今ひとつ理解できていない部分もあるのだが、これはTOUT UN MONDE DANS UN CADEAU
と書いてある大きな箱に、本体、周辺機器、ソフトが詰まったLe paquet cadeau MO5 Thomson
というプレゼントキットらしい。
本体は上記の箱の中の一回り小さな箱に入っている。
Clavier mechanique
というステッカーが貼ってあるのは、メカニカルキーボード版であることを示しているようだ。
MO5はゴムのキーボードのものと、今回手に入れたプラスチックのキーボードのものの2種類あるらしい。
ライトペンはCR 50-012
という番号の箱に入っていた。
ソフトはPictorがROMカートリッジ、Mandragoreがカセットテープ2本での提供である。
本体はDC 17V, センターマイナスを供給すれば動きそう。
だが、電源アダプタは220 V, 50/60 Hz専用なので日本では使いにくい。
レコーダーに至っては電源内蔵で220 V, 50 Hz専用だ。
Электроника БК-0010.01は、ソビエト連邦で作られていた、DEC PDP-11命令セット互換の家庭用PC。 西側だと本家DECがProfessional シリーズというPDP-11命令セットのPC的なものを発売していたが、IBM PC互換機が流行っていたのであまり見かけることはない。 一方、БКは国家公式の家庭用PCとのことで、CIS諸国ではそれなりに普及していたらしい。 この機種は小規模な構成で、メモリは 0x0–0x8000 までの 32 KBytes, そのうち 0x4000– はОЗУ ЭКРАНА (VRAM) なのでプログラムからは 16 KBytes しか使えない。 ただし、КОД 214で VRAM を 0x7000– まで上げることができるので、この動作モードでは 28 KBytes がユーザから使える (マニュアル [pdp-11.ru] はPDP の流儀で8進表記なので注意)。
キーボードはキリル文字配列なので、ASCIIやJIS配列でラテン文字を入力するのに慣れていると戸惑う。
制御キーもキリル文字表記なので、読めない人には使いにくそう。
左側に蓋のようなものがあるが、外しても特に何もない。
キーボードの左上の銘板はかすれて読みにくくなってしまっているが、うっすらустройство информационно-вычислительноеと書いてある。
同じ文言はは裏面にもはっきり書いてあって、「情報計算装置」的な、わざわざ書いておくべきことでもないような語句だ。
他には3.057.002-01, эав.N 5636, дата 0588と書いてあっって、製造時期1988/05 と考えられる。
状況から総合的に見て、この機種はБК-0010.01または相当品だと判断している。
背面は拡張バスが2つと、БП (電源入力), ЦТВ (カラーテレビ/アナログRGB), ТВ (白黒テレビ), МГ (テープ)がそれぞれDIN5で接続できる。
すべてコネクタ形状が同じであるため、間違えて電源をテープのところに刺してしまったりする可能性がそれなりにあり、この独特の不親切さがソ連っぽい。
電源電圧は5V DCだけなので、適当なATX 電源から5V を引っ張ってくればすぐに電源を入れることができた。
マニュアルを見ると、VRAM は各ピクセル2 bit しかないので、RGB各色と黒の4色で使い切っているようだ。
なので白は表示できない。
この3色の中から文字の色を選ぶなら、ソ連だし赤になるのは自然な流れと言える。
キーボードを押すたびに、キークリック音がかなり可愛い音で鳴る。
基板には、当然だが西側で見るようなチップメーカーは一切なく、CPUやDRAM, ゲートアレイ(多分)もふくめて東側のどこかで製造したものだ。
チップ型番もラテン文字ではなくキリル文字で表記しているようだ。
抵抗などの部品の足が変に長く実装してあって、何らかの力で倒れると短絡しそうで怖い。
ハンダ面には結構目立つリワーク跡がある。
CPU はК1801ВМ1 (K1801VM1)で、セラミックパッケージで実装されている。
本機種のソフトウェア・プログラミングについては[pdp-11.ru]が詳しい。
MSX2としては少数派のキーボード分離型のパソコン。
FDDを含め問題なく動作する。
FDDを2基搭載していて、このお陰でウィザードリーのユーザーディスクを作るのに何回もディスクを交換しなくて済みそう。
ビデオ入出力端子があり、大量のビデオデッキと共に棄てられていたことから、ビデオ編集用に使われていたのだと思う。
背面のRGB端子は一瞬Amigaと同じ23ピンかな?と思ったが、実際には25ピンあって異なる規格であった(詳細調査中)。
情報 [michikusa.jp]によるとTurboモードではCPUがHD64180に切り替わるらしい。
本体は変わった構造をしている。 マザーボードとアナログ関係のボードは違うPCBで実装されている。 これらの2つのボードは底面側から取り出すのだが、そのためには上面側から各種コネクタ/ボード類を取り外さなければならない。 Apple Quadra 800やPowerMac 8[15]00などと同じく、マザーボードを見るのが非常に面倒くさいタイプの構造だ。
Intel 80860XR-40 (i860XR)が載ったUNIXワークステーション。
2013-02-16にいただいた。
沖電気のOKI station 7300 model 30も同一内容であると考えられ、ブロックダイアグラムは[4]に書かれている。
ブロックダイアグラム上、マウスはシリアルポートに繋ぐようになっているが、普通のシリアルマウスを繋いでもマウスとしては使えなかった。
なお、ビデオカードのPCBの裏にOKIのロゴがある。
日立の200MBのSCSI HDDが載っていて、無事動作した。 このドライブはSony NWS-1460やEPSON PRO-486でも載っていたが、それらも問題なく動作しており、大変信頼性が高い。ディスクの中にはUNIXの構成ファイルと思われるものが入っている。
電源が故障していた。
ELNAのLongLife (RSH)シリーズの電解コンデンサが全員死んでしまっていて、これを交換したところ動作するようになった。
120μF, 820μFなどの変わった容量の電解コンデンサが使われていたが、この辺の変な容量のは秋葉原・ラジオデパート2Fの山王電子にいくと在庫販売してくれる (2017/12/16追記 山王電子は廃業したとのこと。長らくお世話になりました)。
PROMモニタはKubota Computer Inc., Stardent Computer Inc., Oki Electric Industry Co., Ltd., Intel Corporationが版権を持っているとのこと。
UNIX System V/i860 Release 4.0 Version 3.0.1
が動作し、X11も動く。
prtconf
2021-06-27追記、基板上にNiCd電池が搭載されており、他機種ではしばしば液漏れ等で基板を壊す原因になることから、現状特に問題なさそうだったが予防的に取り外しておいた。 Yuasa 3-51FT-P, 3.6 V, 50 mAh.
TRONチップを使ったTRONマシン。2013-12-08に戴いた。 ちなみに、Personal Mediaは今では超漢字を売っている会社。 発表時期はApr-1995頃 [1]。 TRONプロジェクトやBTRONで何が起きていたのか全体図は[2]の前半が詳しい。
この機械のプロセッサは富士通MB92301-33で、通称GMicro F32/300。
このプロセッサ・ファミリーの概要は[3]、経緯や背景は、後日談は[4]が詳しい。
33MIPS, MMUつき, 1KB+1KB (I/D) cache, 5-stage pipeline, 900Ktr, 0.8μm, 179-pin PGAで、
iAPX486を搭載したWindows 3.1と比較して、非常に軽快に稼働した
とのこと。
マザーボードの写真だけ見るとファンレスに見えるが、実際には上部にファンが配置されるような設計になっている。 ビデオ回路はTI TLC34075-85AFN, Ethernetは富士通MB86860A, SCSIは富士通MB89352A, UARTはオーディオドーターボードの下のZilog ESCCだ。 また、ケース内部にステレオスピーカーが内蔵されている。 外部端子はキーボード(端子形状はFMRやTOWNSのキーボードと同一), MIDI IN/OUT, ステレオオーディオ入出力, RS-232/422, Ethernet (AUI), 50-pin SCSI, プリンタ, ビデオ出力(D-Sub 3列の15ピン)だ。 現在キーボードがないため、作る方法を検討中。
キーボードはTRON仕様キーボード「TK1」というのが必要で、長らく入手できなくて苦しんでいたところ、 2022-02-05, なんとTK1をいただいたので、完全なBTRONデスクトップとして利用可能になった。 もしTK1が入手できなくても、背面ディップスイッチ1番(AUIコネクタに一番近い方)を下側に倒すことで、シリアルポートから9600bps/8n1でコンソール入出力を行うことはできる。
機種名はフロントパネルにかぶさるガラスにシールが貼られていたのだが、このガラスがヒビが入っており危険なので、取り外して運用することにした。
なお、FDD (TEAC FD-235HF P/N 19307762-91)が搭載されているが、電源を含め結線されておらず、OSから使うことはできない。
裏面下側の蓋はRTCバッテリー交換用で、CR2450を使う。
MCUBEという名前は並列計算機nCUBE (写真: バンドー神戸青少年科学館)を意識してつけたのだろうか。
SCSI HDD (NEC D3845; P/N 134-506654-352, 1081.7 MB)がスピンアップしなくなっていたので、ドライブを外し、振り回した後で電源投入したところ、無事スピンアップするようになった。
念のためLinuxマシンでブロックレベルでのバックアップを取った。
なお、このハードディスクには3Bが入っており、3B Kernel for MCUBE Ver 0.020 (Thu Mar 28 10:57:58 JST 1996)
が起動し、デスクトップ的なものが起動するのであった。
BTRONのデスクトップは、他とは異なる工夫がたくさんあるので、どこか別なページに記載予定。
2022-02-05にTK1やソフトウェア、書籍と併せていただいたもの。
文書を見たところ、MCUBEはキット形式で販売されていた・または販売されていたことがあったようで、組み立てはそれぞれユーザが行っていた模様だ。
こちらの個体は、前面のガラスにMCUBEのロゴではなく、あまり目立たないSIGBTRONのロゴが貼り付けられていた。
裏側も1台めと基本的には同じだが、SCSIコネクタの上のアイコンがこちらには印刷されていない。
FDDはこちらは結線されていて、そこそこ珍しい、SCSI接続のFDDが搭載されている。
1台目はPC用のFDDが搭載されていて、SCSIコネクタが遊んでいる状態だったので、ある意味謎が解けた形である。
エジェクトボタンが無いことからわかるとおり、自動排出機能がついたものだ。
ボードは実装状況を含めて1台目と同じように見える。
ボードの上にアクリルパネルがあり、アクリルパネルにCPUファンを固定している珍しい方式だ。
アクリルパネルにはPersonal Mediaのロゴが貼り付けられていて、実機デモのときは蓋を開けるだけで済むので便利そう。
こちらの個体ではフロッピードライブが利用可能だったので、3B/MCUBE R2.000 とTCP/IPをインストールすることができた。 マザーボード上にソケット実装の部品が多数あるため、運搬後に接触不良が発生し、電源を入れても画面が同期しない状態になることがあった。 いわゆるAmiga体操で、それぞれのチップを指でぐりぐり押すことで解消することができた。
TRONプロジェクトの15年, 情報処理学会会誌「情報処理」 Volume 40 Number 3. pp.216-222. March 1999.
CHIPサブプロジェクトの現状と展望 -オープンアーキテクチャと標準化について-, 情報処理学会会誌「情報処理」 Volume 35 Number 10. pp.926-933. October 1994.
TRON仕様チップ, 情報処理学会会誌「情報処理」 Volume 40 Number 3. pp.252-257. March 1999.
ARCファームウェアが載った、Windows NT/mipsのワークステーションで、R4600@133MHz。
2013-02-16にいただいた。
PCI+EISAの構成で、2つ目のCPU用のスロットもある。
背面にはMODEL No.: SF
と書いてある。
NT4.0からはNeTpower-Falcon-UPという機種名で認識される。
デスクトップの様子
マザーボードにはCPUカードが刺さるようなスロットが2つ見える。
どうやらFastSeries MPというのも併売されていて、こちらはデュアルプロセッサ構成だったようだ。
上下の大きなASICはNeTpower 1858.00
という同じ型番のもので、シングルプロセッサ構成の時は片方は動いていないかもしれない。
メモリスロットはSIMMが12本。
AT規格とそう遠くないマザーボードの設計なので、I/Oはブラケット部分から専用基板で出している。
ブラケットを4つも占領するすさまじいボードで、この裏にサウンド回路が載っている。
でもWindowsのマルチメディアのコントロールパネルでは再生デバイスなし・録音デバイスなしとなり、オーディオ関連機能は使えていない。
何名かの方に連絡をもらっていて、皆さんこの機種ではオーディオが使えていないようだ。
ボード名はNeTpower FALCON IODB 1617 Rev AA
.
搭載されているビデオカードはDynamic Pictures V192.
起動シーケンス中ではNeTpower FASTsolids Elite 3D Graphics Controller
と認識される:
起動中にPrepare to experience Ultimate Windows NT Performance...
と表示されるのがかわいい。
ブートローダ以降は特にx86と異なる挙動はない。
PowerPC 604e@167MHz、Linuxから見る限りMotorola PowerStack II Pro4000と同じ。 2013-02-16にいただいた。 マザーボードの端にシルクでモトローラのロゴが描いてある。 このボードは面白くて、OpenFirmwareを使っていて、プロンプトにも降りられるにもかかわらず、CHRPではなくPReP準拠のようで、Debian 4.0はPRePカーネルで動作する (cpuinfo, dmesg, lspci)。
メモリはSun Ultra5/10と同じ、3.3V ECC Registered EDO 168-pin DIMMが使えるが、片面モジュールのみ対応のようだ。 なお、60nsで良い模様。 Ultra5で動作する50ns 128MB (両面)のものを複数種刺したが、いずれも動作しなかった。 SPARCengine Ultra AXiのマニュアルによると、128MBの片面というのも存在はするようなので、手に入り次第試してみたい。 現在は4×64MBで合計256MBになっている。
ネットワークはDEC 21040がマザーボードに載っていて、100Mbps対応だ。
PCIの空きスロットにDEC DE500 (21040搭載)を刺したところファームウェアでも認識された。
ビデオカードはMatrox Millenium (MGA-MIL/2/OE1, チップはIS-STORM)で、部品面右下にBIOS ENABLE/DISABLEのスイッチがあることなども含めハードウェアとしては普通のMilleniumだ。
IBMから、RS/6000用にGXT120Pという名前で2MBのMilleniumが出ているので [6]、これの相当品ということになりそう。
試しにPC用Mystique 2をそのまま刺したところファームウェアが起動しなかったため、DEC Alphaのようにx86のエミュレーションをするのではなく、ビデオカードのROMにPowerPC向けまたはOpen Firmware用の内容が書いてあるようだ。
Mac互換機で、PowerPC 603ev/240 MHzを使っているもの。 2013-12-08に戴いた。 ADBのものに加え、PS/2のキーボード・マウスが使える。 LowEndMac [lowendmac.com]によると17-SEP-1996に発表されたモデルとのこと。
MacOS 9.1で動作し、システム・プロフィールからはPowerMac 4400と認識され、ADBキーボードを接続しているのにPS2キーボードと認識された。
マザーボードはApple Computer Inc. 820-0880-Aということで、Apple製。
電源はAT電源+独自配列の3.3Vに加え、ソフトパワー制御の3ピンの線を接続するようになっている。
マザーボードのパタンとしてはDA15のApple形式のCRTコネクタや、AT互換のMFM Floppy, Ethernet用のRJ45コネクタも実装できるようになっているようだが、部品は実装はされていない。
PCI 5-slot Riser Card (820-0852-A / Assembly No: 630-2200)側にDEC 21052-ABが載っている。
5スロットPCIが使えるといっても、マザーボード側にEthernetの回路は載っていないので、実質自由に使えるPCIスロットは4スロットになってしまう。
CPUは富士通のMB86904/110MHzで、Sun SPARCstation-5互換機。
後ろからみるとSbusスロットが6つ見えるので、SS-10互換に見えるが、実際のソケットは3つしかない。
マザーボードはSPARCstation 5とは異なり、キーボードコネクタの位置やAUIの大きさが異なる。
なお、FDDが正面右側面についている。
Acer製のNVIDIA Tegra K1 (4×Cortex-A15), DDR3L 4GB搭載のChromebook。 2015年11月購入。 接地面積は割と大きく、14型のノートパソコンと同じくらいだ。 重量も1.5 kgで、特に軽いわけではない。 ファンがないし、フラッシュメモリなので完全に動作音がしないシステムだ。
Acerは、ノートパソコン関連ではThinkPad 310をOEM供給していたり、Texas InstrumentsのノートパソコンTravelMateシリーズを部門ごと買い取ったりといった歴史のあるメーカーだ。
製品については、外装は何となく安っぽいのだが、無理のない作りで安定して動くという、まさに台湾製品そのものだ。
このノートパソコンも例に漏れず外装は安っぽい。
USB3.0が左側と裏側に2ポート, SDカードスロットが左側, ヘッドホンジャックと電源が右側, HDMIが裏側という入出力ポート構成。
キーボードは日本語キーボード用に穿孔したプラスチックを用意するのがイヤだったのか、右端あたりにレイアウトの無理が見え隠れする。
慣れれば何とかなりそう。
キーボードのアルファベットが小文字なのはちょっと珍しい。
Chromebookは、Chrome OSというLinuxベースのOSを使っている、ブラウザベース環境。 Linuxベースの簡易版ノートパソコンという意味ではSHARP Netwalkerがあるし、いわゆるインターネット閲覧用のLinuxマシンではNokia N810があり、このジャンルの製品は革新的というわけではない。 一方、過去の製品に比べ、プロセッサの性能が大幅に向上していることに加え、Web技術の標準化が進んで、この手のデバイスがそれなりに「使える」ようになったことで、再度脚光を浴びている、というのが私の理解だ。
Chrome OSについてはクラウド前提のOS
, インターネットに繋がっていないと何もできない
という感想もあったので心配していたのだが、実態はLinuxカーネルにglibc
を組み合わせた普通のLinuxディストリビューションであった (Linux起動メッセージなど)。
ウインドウシステムはXだし、シェルにも降りられるし、ssh
も入っているし、rootにもなれる (スクリーンショット)。
ChromeからJavaScriptで各種制御が行え、この部分については簡単にセルフホストの開発が行えるので、ちょっとした遊びには非常におもしろい。
このパソコンで動く、セルフホストのGCCを作ったので、こちらのページで配布している。
SoCにはNVIDIA KeplerマイクロアーキテクチャのGPUが内蔵されていて、RendererはGK20A/AXI
と見える。
WebGLから使うのがこのシステムでは正しそう。
このパソコンのChrome OSプラットフォームID はnyan_big だ。
Chrome OS にはAuto Update Expiration (AUE) というのがあって、このデバイスに関しては2019 年9 月に、Chrome OS 77.0.3865.105 でこのアップデートが最後です
の通知が出た。
Armv7 の古めのデバイスなので、最終アップデートにおいても、Google Play が使える機能や、Linux アプリが使える機能には対応していない。
Lenovo 300e Chromebook
と呼ばれている製品は複数の世代があるようだが、これは製品番号:81H0000QJPの最初の世代のもの。
2019年10月にLenovoの直販で購入したので、キーボードはJIS配列だ。
CPUはMediatek MT8173C で、Cortex-A72×2, Cortex-A53×2を搭載し、AArch64 命令セットに対応している。
GPUはMT8173C内蔵のPowerVR GX6250で、WebGL を使った場面で、Tegra K1にChrome OS搭載のAcer Chromebook 13と比べてフレームレートが出ない。
Acer Chromebook 13と同じく、このノートパソコンもファンレス設計。
Chrome OSのボード名はHana
で、サポート期限は2025 年6 月までということになっている。
カーネルはAArch64 で、Chrome はarmv7a でコンパイルされている [chromium.googlesource.com]。
Crostini で使えるLinux 環境はDebian/aarch64 で動いている。
dmesg
タッチパネル不良が発生したため、保証期間内の無償修理を利用した。
電源入力端子がUSB-Cで、本体の裏側には15V⎓3Aと書いてあり、付属の電源アダプタも45W出力。 この電源入力端子にUSB-C→DisplayPortのケーブルを接続したところ、EIZO EV2335Wに問題なく画面が写ったので、データシートの記載はないもののDisplayPort alt mode対応ということになりそう。 DisplayPort/HDMI経由ともに、1080pは60Hzで、4Kは30Hzでの表示が可能だった。
Intel Processor N100搭載のChromebook。
Chrome OSの機種識別子はpujjo
。
Lenovoの製品番号は82XH001KJP
。
アビスブルーという名前の色が思ったより暗い色だった。
裏側の型番などが書いてある部分が剥がしやすいシールのようになっていて、これが剥がれてしまうと機種型番やシリアル番号がわからなくなってしまうのではないかと心配。
購入したときの領収書にはFlex 3i と書いてあるが、他の場所は裏側のステッカー含めFlex 3と書いてある。同じものなのか?
Intelは従来、Atom系の省電力コア搭載のノートパソコン用チップにPentium N****, Celeron N****の型番を付けていたが、この世代からPentiumとCeleronをやめてIntel Processor と呼ぶことにしたらしい。 内容としては従来と同じくAtom発展型のGracemontを4コア搭載している。 Gracemontは第12世代CoreのAlder Lakeで省電力コアとして採用されていて、このチップはそこから高性能コアを取り除いた構成ということでAlder Lake-Nというコード名で知られている。 特にこのN100 は、Skylakeと似たような性能をわずか6 WのTDPで実現するということで大変評判が良かった。 N100 はキャッシュが合計6 MBytesで、メモリはDDR4, DDR5, LPDDR5に対応している。 比較的安価なチップであることもあり、デスクトップ用のマザーボードだとDDR4対応のものが主だ。 N100の本来の性能を引き出すなら、この機種のようにノートパソコンでLPDDR5-4800搭載のものを買ってしまうのが手っ取り早く合理的な選択と言える。
メモリが4 GBytes なのは、ポインタが64-bit の機種としては少々手狭で、Chrome OS ではデフォルトでAndroid が起動するようになっていることが原因で通常使用でも動作にもたつきを感じる状況があった。 Android (設定画面の項目名は「Google Playストア」) を無効にすることでこの状況は解消して、快適に使えるようになった。 Arm系のLenovo 300e Chromebookは同じく4 GBytes のメモリだが、こちらではメモリが不足することはなかったので、userland が32-bit/64-bitと差がある点とAndroid の動作の仕組みがコンテナベースのARC++ から仮想マシンベースのARCVM に変わった [chromeos.dev]ことでリソース使用量が増えたのだろう。
この機種のマザーボードの写真はLenovo公式の部品番号5B21L13946
の写真 [lenovo.com]に掲載されていて、省電力とはいえN100 はMCM構成でそこそこ基板上の実装面積もあり、なかなかこれだけでarmアーキテクチャのSoCすべてを置き換えるのは難しいかなという印象だ。
一方、電力と性能面では評判通り申し分なく、ファンレスのノートパソコンを手に入れるためにArmアーキテクチャを選んでいた私にとっては選択肢が増えてうれしい限りだ。
画面は12.2型で1920×1200画素で、185 dpiに達する。 昨今のスマートフォンで高解像度画面に慣れていると、このくらいの分解能がないと表示の粗さを感じてしまうようになりつつある。 キーボードはJIS配列で、最近のChromebookということでファンクションキーの進むボタンが省略され、そのかわりマイクミュートボタンが追加されている。 安価なノートパソコンでありがちだが、キーボードのカバーをISO配列と共通にするため、右側の方のキーが穴一つから2つのキーが出る設計になっていて、ちょっと窮屈ではあるが、実際の利用の上でそこまで困るものでもないというのが使ってみた感想だ。
スピーカーが本体上側を向いているのは明らかに良い点で、ファンレスなのを活かしてマットの上で寝ながら作業するような状況でも音が十分な大きさで聞こえる。
技術評論社の懸賞で当てた。 BBC Micro:bitの互換機。 BBC Micro:bit [microbit.co.uk] は、イギリスで2016年にYear 7 (11歳)の子供全員に配布されたマイコンボード。 加速度センサーとコンパス、裏面のLEDアレイと2つのボタンというシンプルな構成で、あとはバッテリ接続、書き込み用USBとリセットボタン、およびBluetooth LEが使える。 このボードは、概ね物理的な配置はBBC Micro:bit と同じだが、チップ部品やボタン位置が若干オリジナルと異なる。 このため、私が共立で買ってきた保護用のプラスチックケースには、ケース側を削らないと入らなかった。
このボードの大切なところは、教育用にWebインターフェースで簡単にプログラムできるようにしてあることだ。 実際、Micro:bitのインターフェースを使って、chibi:bitの箱を開けて5分で自分のプログラムを実行することができた。
chibi:bitの表面に見えるSoCはNXP LPC11U35 で、Cortex-M0, 64 kB Flash, 4 kB EEPROM, 8 kB SRAM 。
これでUSBからの書き込みをコントロールしているらしい。
メインのプロセッサはRFシールドの下にあるので見えないが、BBC micro:bitと同じならNordic nRF51822 ということになりそう。
賞品として2022-05-30にいただいたもの。
ESP32シリーズのSoC ESP32-D0WDQ6に、液晶画面やボタン、電池、アンテナを実装して工作に便利につかえるようにしたもの。
SKU: K001-V26
と書いてあり、520 KByte RAM, 16 MByte Flash, 320✕240 LCD, 110 mAh バッテリがついている。
CPUコアは240 MHzのTensilica Xtensa LX7で、Xtensaはアーキテクチャとして超有名とは言えないものの、GCCではターゲットとしてバージョン3.0.4から利用可能[gcc.gnu.org]で、実装としては長い歴史がある。
MMUは簡単な書き込み禁止区域を設定できるようなものしかついていない。
無線機能としてWi-FiとBluetooth LE (Bluetooth Smart)があり、用意されているライブラリを使うことですぐ利用できて便利だった。
RS/6000 Graphics Handbook. International Technical Support Organization. March 1999. SG24-5130-00 [ps-2.kev009.com].