14-Feb-2005発売のSymbian OS v8.0a/S60 2nd Edition, Feature Pack 2搭載スマートフォン [nokia.com; リンク切れ]。 持っているのは日本のボーダフォンから買ったもの(702NK II)で、SIMロックは変なツールで外してあり、USAでもGSMと3Gで通信できた。 CPUは基板写真で分かるとおりTI OMAP1シリーズのOMAP 1710で、このプロセッサのデータシート上は最大動作周波数は220 MHzのARM926TEJコアということになっている [ti.com]。 記録メディアはRS-MMCが使える。 RS-MMCはMMCを半分にしたようなカードで、最近では全く見なくなった。
目立った不具合はなく、良い機械だった。勝手アプリを入れたりしても不具合は起きなかった。
ツールも充実しており、中でもOperatorFtdwk39v7.sis
というデバッグツールは大変有用で、GSM/WCDMAの電波のON/OFFを切り替えられたり、モデムのステータスを閲覧できたりと必須といえる。
Palmから移行したので、動作の遅さに最初は驚いた。慣れれば「こんなものか」という感じ。
画面の解像度はPalm Zire71より荒い。
ブラウザのuser-agentは最近では見ない感じの文字列になっている。
2015-Mar-2にノキア製一部機種をご利用のお客さまへ ご利用に関する大切なご案内
[softbank.jp]という文書が公開され、この機種は2015-Dec-1で電話機としては使えなくなることが発表された。
2015年4月の段階でも、機械は問題なく動作しているだけに残念だ。
先述の通りSIMロックは外れているので、高そうな携帯電話を使っていると犯罪に巻き込まれかねない場所への旅行用にとっておくことにしよう。
6680が安定していたのでE61もいけるだろう、ということで 白ロムを秋葉原で購入。これはソフトバンクのロゴが書いてあるもので、X01NKという型番で取引されている。 一般向けには販売されなかったモデルで、こういうルートでしか手に入らなかった。
Symbian OS v9.1/S60 3rd Edition (initial release)搭載で、12-Oct-2005発表のモデル
[nokia.com; リンク切れ]。
スペックシートによるとDual ARM9 @ 220MHzとのこと。
SDカードがminiSD という、microSD (TF) より大きくてSDより小さい珍しい規格のものを使っている。
中は非常によく考えられて設計されていて、ケーブルは一本も使わずに、基板と部品の端子が組み立てによって圧着されて結合されている。
基板はほとんどの部品がシールドの下に隠れていて、部品型番を読むことはできなかった。
この時期の携帯電話としては珍しく、無線LANが使える。
WPAも対応しているため、現在でも十分利用可能な機能である。
ブラウザもWebKitベースのものが組み込まれていて、遅いものの多くのページを表示することが可能。
大きさの比較: SNK NeoGeo Pocket Color,
Palm Zire 71,
Nokia E61
2015-Mar-2にノキア製一部機種をご利用のお客さまへ ご利用に関する大切なご案内
[softbank.jp]という文書が公開され、この機種も702NKIIと同様、2015-Dec-1で電話機としては使えなくなることが発表された。
この機械も問題なく動作しているので、使えなくなるというのはどうも納得できないが、まあ冷静に考えると最近はもっと安く高性能な電話機を維持する方法があるわけで、仕方ないかなあ。
念のためにIMEIを書き換えて、ブートしなくされてしまうのを防いでおいた方が良いだろうか。
Maemoベースのタブレットで、Internet Tablet OS 2008 Edition
というのが載っている。
2008年の製品で、Internet Tabletという名称なものの、大きさはスマートフォン並み。
CPUはTI OMAP 2420 @ 400 MHzで [impress.co.jp]、ARM1136コアを搭載している。
GCC 4.5.4で吐いたDhrystoneのバイナリで472.613 VAX MIPS出て、これはNexus Oneの半分の性能に相当する。
/proc/cpuinfo
にはNokia RX-44
という機種名が表示される。
iPhoneやAndroidと異なり、Linuxのシェルに簡単に辿り着くことができる。
ウインドウシステムもX11で、サーバー名はXomap
。
端末エミュレータがプリインストールされていて、そっちサイドの人向けの機種なのだ。
スライド式のキーボードを備えており、文章を入力するのはできなくはないが、一部の特殊記号がなかったり、数字がQWERTY…の段と共通になっていたりして、シェルをいじるのには少し辛い。
このキーボードは暗闇ではバックライトが光る。
麻雀のコマを消すゲーム「上海」もなぜかプリインストールされていて、スタイラスでタッチできるディスプレイであることもあり、非常に遊びやすい。 これだけでもこの機種の価値があるというものだ。
この機種のファクトリーリセット・ハードリセットにはROMイメージをパソコンから転送する必要がある。
イメージファイル名はRX-44_DIABLO_5.2008.43-7_PR_COMBINED_MR0_ARM.bin
で、Windowsのユーティリティはここ [archive.org]でダウンロードできるNokia_Internet_Tablet_Software_Update_Wizard.exe
だ。
USBケーブルはminiUSBでよい。
ちょうどMirosoftに部門ごと売られる前後の製品で、この製品はNokiaロゴが印刷されている。
バッテリが入っていたビニール袋を留めるテープにはMicrosoftロゴが入っていたが、それ以外はNokiaだった。
CPUはNokia Careの表示の行間を読むとQualcomm MSM8926で、このチップは4×Cortex-A7コア, 1.2 GHzということになっている。
メモリは少なめの512 MB。
バッテリは交換可能だが、裏蓋は非常に外しづらく、真ん中辺を思い切り押して右上あたりから引き剥がす感じになる。
SIM形状はMicroSIM、拡張ストレージはmicroSDに対応している。
何といっても安さが魅力で、USD49.99である。 直近では円が安いのでそこまで割安感は無いものの、私は昔替えておいたキャッシュで支払いしたため、非常にお買い得だった。 いずれにしても新型Raspberry Piより安くて、液晶パネルやRFが付くのだ。 フロントカメラや充電状況表示用LEDは存在しないので、コストカットされているモデルであることは確かなのだが、表面のプラスチックの質感は非常に良く、安物感を感じさせない。 AT&Tに6か月間はSIMロックされているものの、端末がここまで安いと、行く先々で現地用に端末を買った方が人生楽しいかな、という気になってくる。
OSはWindows Phone 8.1 (Cyan)とかいうもので、いずれDenimにアップデートされるらしいとの話だった。
しかし、AT&Tが仕事遅すぎてDenim ROMが降ってこないため、ここ [archive.org]のガイドに従ってdebrandingを行って、Nokiaから直接買ったもののように振る舞うようにした。
結果、Denimで調子良く使えている。
AT&T ROMを含めて、伝統の着信音Nokia Tuneが入っていて、しかも音質アップ&アレンジしてあるので、Nokiaの電話機を使っていた人なら感動するはずだ。
(AT&T gophone ROMでの様子)
Windows Phone 8.1は、ちょっと設定変えるのに一々再起動を要求したりと、Windowsの悪い癖が残っているものの、基本的には使いやすい環境になっている。 この環境では、Visual StudioでC++/CXやC#, VBでプログラミングできる。 ちょっと使ってみた感じだとC++/CXは冗長で面倒な部分も有るが、わりと素直な環境という印象を受けた。 XAMLのBindingの仕組みは美しいので、他の環境でもこういう感じの仕組みが欲しい。