SHARP

ここに書いたもの以外にもPC-E200, PI-8000やMI型番のZAURUSを触ったことがあるんですが、 SHARPの機械は頑丈で好印象。

PC-E500

E650を持っていたが、紛失してしまった。そんなある日E500をゲットした。

E650と違ってメモリは32KBしかないし、キーボードはゴムだし、液晶も見にくいと思う。 というわけで、今更ながらメモリを128KBに付け替えた(2012-12-10)。

PC-E650で使っていたCE-140T(RS-232Cレベルコンバーター)を持っているので、PLINKを使ってパソコンとデータをやりとりできる。 CE-140Tは本体右側のコネクタに接続する。 左側のインターフェースはカセットテープドライブに接続でき、PC-E200と共通であることは知っているが、使ったことがない。 電源は単四電池4本とバックアップのCR2032だ。
SHARP PC-E500 Pocket Computer back of PC-E500 casette interface of PC-E500 right side of the PC-E500

PC-Z1 "NetWalker"

「ARMのNetbookが出たら絶対買おう」と思っていたらまさかのSHARPから出た。 ほぼ素のUbuntuが載っているので、ARMを用いて実験をするには大変扱い易い機械だ。 発売(Sep/2009)から1週間経たないうちに買った。 Motorola i.MX515のデータシートを見るとOpenGL ES対応のハードウェアらしいのだが DRIは有効になっていない、って言うかX.orgはfbdevでした...

ある人曰くPC-Z1のZはZaurusのZとのことだったが、本当のところはどうなんだろう。

こういうデバイスとしては、Bluetoothが載っていないのが変わっている点。 無線LAN NICはSDIO経由でCPUと接続されている。 バッテリはだらだらrogueやったり漫画を読むくらいの 負荷なら公称通り10時間持つ感じ。

載っているカーネルはLinux 2.6.28-15-araneoというもので、iptablesが切られているのが特筆すべき点だ。 ファイヤーウォールが使えないのだ。 glibcは2.9. rootfsが圧縮されたubifsに載っているので、このアクセスが非常に遅い。 microSDカードへのアクセスはそれなりに早い。

Oracle提供のJDK7 for ARMはsoft float版をそのまま使うことができる。 JDK8はhard floatのみなので、そのまま動作させることはできない。

デザインは、シャープのロゴが画面下に描いてあるシンプルなもの。 この機種と前後して、シャープはKDDI IS01 [sharp.co.jp]NTTドコモ LYNX SH-10B [sharp.co.jp]というキーボード付きの小型無線端末を発売している。 Netwalkerを含め、これら3機種はOSはUbuntuとAndroidで違いはあるものの、いずれもアップデートが全くない悲惨な状況となった。
Sharp PC-Z1 Netwalker Keyboard on the SHARP PC-Z1 Netwalker
cpuinfo, lsusb, /proc/interrupts, dmesg

リカバリ用microSDについて、起動やリストアのためにファイルシステムに特別なフラグは必要なかった。 具体的には、MBR で普通にType=0x83 でパーティションを作り、mkfs.ext2 でファイルシステムを作れば、ファイルシステムの中身をdump restoreでコピーするだけで利用可能だった。

X1 (CZ-822CB)

SHARP X1シリーズで、5インチフロッピードライブを2台搭載しているモデル。 X1Gと呼ばれている [biglobe.ne.jp]が、本体にはX1Gという表記はない。 CPUはSHARP LH0080A (Z80A-CPU-D)、サウンドチップはGI AY-3-8910Aを搭載し、DRAMは 48KB (6× Fujitsu MB81416-12 [8KB = 4×16384 DRAM]), 64KB (2× Fujitsu MB81464-12 [32KB = 4×65536 DRAM]) で、前者がVRAM, 後者がメインメモリのようだ。 これらの情報はX1センター [x1center.org]の情報と一致する。 フロッピードライブはDMECF0008CE00を2基、カレンダ時計はNEC μPD1990ACを使っていた。

キーボードがないので、余っている雑誌の付録のARM基板でコンバータを作成中。 幸いコネクタは標準的なミニプラグで、プロトコルはX1センターに解析済みの文書がアップロードされていた [x1center.org] (PDF)。 ありがたやありがたや。
SHARP X1G / CZ-882CB back of X1G PCB of X1G X1G boot screen

X68000 PRO HD (CZ-662C-BK)

TOWNSと共に棄てられそうになっていたところを救出。 動作に問題なく、内蔵の40MB SASI HDDも動作する (2013-07-28)。 背面にあるIMAGE INSEE THROUGH COLORはどういうポートなのだろう。
SHARP X68000 PRO HD (CZ-662C-BK) Back panel on SHARP X68000 PRo HD

キーボードはCZ-652C、CZ-662C専用と裏側に書いてあるDSETK0020CE00だ。 別に専用ということも無いような気がするのだが、他には使用しないでください。故障の原因となります。と書いてある。
SHARP X68000 Keyboard DSETK0020CE00

X68000 XVI (CZ-634C-TN)

68000@16MHzのX68000。 2014-03-26にいただいたもの。 MIDIカードが刺さっているほか、以前から探していたX68K用のマウスも付属していた。 クロック切り替えスイッチ、RESET、INTERRUPTのスイッチは上についている。 持ち運び用のハンドルは押すとゆっくり出てくる。 電源ユニットのコンデンサにELNAのLongLifeシリーズが使われていて、液もれしていた。 このシリーズはMac LCIIやSPARCstation IPX, HP 9000/747iでも問題を起こしている。 これらを交換したところ無事動作した。
SHARP X68000 XVI (CZ-634C-TN) back of X68000 XVI Top cover

マウスはKI-OM0002CE03という型番で、左右ボタンのほか、左右側面に一つずつボタンが配置されている。 また、裏側にスライドスイッチがある。
SHARP KI-OM0002CE03 bottom

X68000 XVI Compact (CZ-674C-H)

2015-01-05に戴いたもの。 3.5型FDDを搭載するX68000。 CPUはMC68HC000FN16, FPUはMC68882RC25Aが搭載されていて、24 MHz化改造がされている。
SHARP X68000 XVI Compact (CZ-674C-H) back switchs on top

マザーボードはK7509DEで、右側に林立しているZIPのDRAMはOKI M51C262-10。 マザーボード, FDDは修理済み
Motherboard of SHARP X68000 XVI Compact

FPUはCZ-6BE2Dという別ボードに実装されていて、このFPUボードには更に増設メモリボードCZ-6BE2Bが搭載されている。
CZ-7BE2D FPU Board

PCMボードMercury-UNIT V3が搭載されていた。 SPDIFが使える豪華なボードだ。
Mercury-UNIT V3

外付け5型FDD CZ-6FD5とマウスKI-OM0004CE00もある。
Sharp CZ-6FD5 5-inch FDD back of CZ-6FD5 KI-OM0004CE00 mouse