1998年発売の初代iMac.
かなりの数売れた機械なので、特に珍しいとかプレミアが付いているとか、そういうものではない。
当初通電しなかったが、バラして元にもどしたら電源が入るように、更にメモリを交換したところOSが起動するようになった。
このボンダイブルー
という色は、多色展開になったRev.C以降のブルーベリー
という色とは微妙に異なるらしい。
Rev.Cと異なり、I/Oポートの蓋の指を入れる部分に同系色の飾りリングがついているほか、I/Oパネルに目隠しされた穴が開いている。
蓋を開けて出てくる部分にはminiDIN8ピンのシリアルポートっぽいコネクタがある。
このコネクタはRev.Cでは未実装状態で、赤外線の信号だ。
丁寧にNOT A SERIAL PORT
と掘られている。
CPUはモトローラロゴ入りのXPC750ARX233で、PCIブリッジ・メモリコントローラのXPC106ARX66CGおよびL2キャッシュと共にCPUボード (820-1008-A)に実装されている。
SO-DIMMソケットとMicron製のフラッシュメモリもこのボードに載っている。
マザーボード820-0980-Aはこんな感じで、Rage IIcが載っている。
現在、4 MBのプリンストン製のSGRAMモジュールが追加されていて、合計6 MBのVRAMが使える。
Rev.B以降だとこれがRage Pro Turboになっているらしい。
表面にはADBやFDDのコネクタが未実装状態で存在する。
裏面にはMEZZANINE
とシルクされたコネクタが実装されている。
Linuxでの構成情報では、SCSIコントローラもADBも機能していることが見える。
Apple Service Source のマニュアルによれば、この233 MHzモデルの内蔵24X CD-ROMドライブ (661-2076) は専用品なので注意が必要で、266 MHzモデル の交換用CD-ROMドライブ (661-2207) と互換性がない。 コネクタとねじ穴は普通のSlimline IDEドライブと同じなので、手元にあったSony DW-U54AとToshiba SD-R2102 に交換して試してみたところ、OSが動いてしまえば概ねデータも読めるようなのだが、CDからの起動はできなかった。 661-2076 に載っているドライブ型番はCR-173-Dで、Master/Slave/CS の切り替えスイッチが底についているのが特徴。
21-Jul-1999発表でG3 300MHz搭載 [apple.com]。
独特なデザインのノートパソコンで、初めて見た時は端の方の何も入っていないように見える部分が大きいのがあまり良くないように感じたが、今になって見るとむしろそれが良い。
蝶板のところが取っ手になっていて、持ち運びに便利、ということになっているが、この部分は強度が十分でないらしく、ヒビが入っている。
拡張ポートもかなり少なく、Fast Ethernet、USB、モデム、ヘッドホンのみ。
CD-ROMドライブは内蔵、無線LAN(802.11b)は拡張スロットがキーボード下にあるものの、PCMCIAと外部モニタ端子はない。
Fast Etherが使えるので、現在でもあまり困ることはない。
無線LAN(802.11b)については、暗号化方式の関係であまり使えない機能になってしまった。
底面のラベルにmy Family No: M2453
, i was Assembled in Taiwan
という口調で書いてあって、これはちょっと面白い。
こういう書き方でも良いのか?
昔、店頭のiMacデモ機で見たことのある Bugdomというゲームが入っている。 Rage Mobilityでも結構実用的な速度でゲームができることが分かった。
状態の悪いオレンジのiBookを3台回収し、状態のマシな部品を2台に集めた。 この過程で気づいたのだが、初代iBookはHDDを交換するのにほぼ全てを分解しなければならない。
搭載されているCPUのチップ型番はIBM PPC750L-FB0H300
だ。
カレンダ時計用の電池は存在せず、代わりに電気二重層コンデンサをロジックボード右上に実装している。
Appleのコンピュータで電気二重層コンデンサを使っているのを初めて見た。
このため、メインのバッテリが死ぬと時間やPRAMをあっという間に忘れる。
Linuxでの構成情報
CRTのiMacで、トレー方式のCDドライブを搭載したモデル。 5-Jan-1999に発表で、15-Apr-1999にディスコンになったらしい [apple.com]。 このコンピュータを拾う以前にも、何回かCRT iMacが捨てられているのを見たことはあったのだが、濡れていたり汚かったりで、CRTが重いというのも加わり拾うことはなかった。 このマシンはきれいな状態で捨てられていて、赤いiMacも久々に見ると思い出の中より鮮やかな気がしたので、拾った。 後ろから見ると赤がかなり鮮やか(とゴミ捨て場で思った)。 赤いiMacはLAOX店頭で見たことはあるのだが、実際に使われているのを見たことはない。 橙色と紫のiMacは高校のときに委員会で持っていたし(写真)、青緑はスタンダード扱いで様々な場所で見ることがある。 色ごとの人気はどんな感じだったのだろう。
このマシンはメモリが256 MB, 120 GBのHDDを載せている。
メモリについては、Rev.Cの中でも256 MBのSO-DIMMを使えるものと使えないものがあるようで [lowendmac.com]、この個体では256 Mbitのチップは一切使えなかった。
HDDを載せ替えるときに光学ドライブを外す必要があり、これをうまく戻すのがちょっと分かりにくく、元通り組み立てた後でCDドライブを指で押すとドライブが奥に沈んでしまう、という状態になっているものをよく見る。
CDドライブの金属製マウンタの引っかかりの部分を、HDDの上の棒に引っ掛けることが重要。
この棒がバネの役割を果たすので、上記の問題は起きなくなる。
なお、このiMac Rev.Cはファンがついている。
Linuxでのハードウェア構成情報
G3 350MHz搭載で、MacWorld San Francisco 1999で発表されたらしい [apple.com]。 PC100のメモリが4枚させるので、1 GBまで増設でき、SPEC CPU2006が動作する。Debianをとりあえず入れた。
マザーボードの石に、CMD640 (Linuxカーネルのコンフィグをしていると必ず覚えてしまうバグで有名な石)や
PCILynxなどプロ仕様のものが使われている。やべぇ。
基板上のコンデンサは全てタンタルで、このクラスのマシンではAMI MegaRUM IIと並んで高価格体質だ。
ADBポートがついているので、好きなキーボードがADB接続の場合には重宝しそう。
外側のプラスチックが透明なので、薄汚くなってしまうという問題があることがわかってきた。
マジックリンを使ってみる予定
洗剤を使い洗ってみたが、プラスチックが黄色に変色してきているため、少しはきれいになったものの、効果は限定的だった。
なぜかCPUボードが抜かれて捨てられていた。
偶然、400 MHzのCPUボードMotorola SC530103IP H0101C 337-2522を持っていたので、これを設置し、ここ [xlr8yourmac.com]に書いてある通りにジャンパを設定して動かしている。
CPUボードのラベルはAppleではなくMotorolaのロゴ入りなのだが、実はこのボードは何か汎用規格品なのだろうか。
IBM RS/6000 43p-120にもCPUアップグレード用に似たスロットがあるが、関連はあるのだろうか。
電源入らなかったが、 ここ の情報によりPRAMバッテリーを外したら動作した。
この世代から7 色のリンゴのロゴではなくなり、単色の白いロゴになった。
キーボードは半透明になり、PowerBook G4 Ti のものと似ている。
128GBのSSDを刺して、家でDNS/DHCP/NFSなどの雑用をやっていたこともある。 ファンは存在するものの、とても静かなのでおすすめ。
iMac (Early 2001)と呼ばれることもある [lowendmac.com]、花柄のiMac。
600 MHzのPowerPC 750CXe搭載。
本体上部にあるアップルロゴは青色で、裏側にあるロゴは桃色。
普段コンピュータを使うときは前からしか見ないと思うが、この場合は花柄は見えず、真っ白に見える。
当時はずいぶんハデなコンピュータに見えたが、今見るとずいぶん落ち着いたデザインに見えてくるから不思議だ。
時代背景として、現在のスマートフォンと異なり、デスクトップPCにハデな保護ケースを付けるのは少なくとも一般的ではなかったというのがある。
初期のiMacでは存在した、I/Oポートを被うカバーはこの機種では無くなっている。
メモリはデスクトップ用の168-pinのSDRAMを使う。 テスト用にLinuxを導入したときのdmesgなど
iMac Firmware Update 4.1.9 [apple.com]を当てるまで、Appleシステム・プロフィール
で見えるバージョンは$0004.13f2
だったが、アップデート後は$0004.19f1
となった。
600MHzのPowerPC 750CX搭載で、L2がオンダイになり、256KBしかなくなった [apple.com]。
512MBの144-pin SO-DIMMを差し、640MBメモリになっている。
Linuxで使っている
PowerPC G4 (7400) 450 MHz搭載の小型デスクトップ。
普通のPowerMac を小型化したものだが、特徴的なのは電源ユニットとオーディオインターフェースが内蔵されていない点。
電源についてはかなり大型のアダプタを外付けする必要があり、スピーカーについてはUSB 接続の付属スピーカーを接続する必要がある。
Linuxから見たハードウェア情報
付属USBスピーカーは、プロトコルレベルでは普通のUSBのオーディオデバイスだが、10 Wくらいのアンプを搭載しているため、この電力をバスパワーで供給できるのはG4 Cubeだけということになりそう。 エッジ部分はウレタンで、経年劣化でベトベトになっていることがあるので注意が必要。 外径3 インチくらいのゴムエッジに張り替えてしまえばエッジ劣化については対応は簡単。
内蔵CD-RWドライブは特殊形状で、かつスレーブ側として接続される必要がある。 コネクタ部分自体は通常のSlimline ATAドライブと同じだが、上下が異なる。 ディスク吸い込み・排出がうまく動かなくなっていたため、ドライブ内部のゴムベルトを情報 [pc-restorer.com] に従い15分ほど煮てみたところ、実際そこそこうまく動くようになった。 レンズが濁ってきてしまっていて読み込みは遅いままだが、MacOS X 10.3 Server のCD-ROMが読めてインストールできる状態にはなった。
PowerPC 7400マシンが欲しかったので拾った。メモリスロットが他のG4と違い4つあるのが便利。
AGPのGeForce 2MXのカードエッジが汚れていて、接触不良が発生し、 なぜかMacOS Xだけが動作しないという不思議現象が起きた状態で捨てられていた。 733MHz動作が定格、オーバークロックで800MHzで安定動作。それ以上は電圧上げても無理だった。
現在MacOS 9.2で使っている。Classic MacOSしか使わないなら充分速い。
PowerPC G4 を搭載したデスクトップMac。 当時、プロセッサの動作周波数でIntel x86に大幅に見劣りしていたため、コンシューマ向けにデュアルプロセッサ構成を売っていた。 この世代のPowerMac G4は、MacOS 9もMacOS Xも動かせるので非常に便利で、特にMacOS 9で使うと全く待ち時間がないのではないかというくらい高速で快適に動作する。 デザイン面でもDigital Audioまでの灰色のケースと比較して見た目がスッキリしており、個人的には好み。
内部の設計はBlue & White G3と同じく、側面のレバーを引くことでドアが開き、ドア側にマザーボードがついてくるもの。
マザーボードの部品配置はベージュG3の系列であることが見てとれるものだ。
AGPが一本、PCIバスは64-bitのものが4本。
メモリはPC133 SDRAMを3枚まで刺すことができ、合計1,536 MBytesまで拡張できた。
Linuxでのハードウェア情報
Power Mac G4のうち、前面の光学ドライブの蓋周りが鏡になっているデザインのもの。
この鏡のデザインのものの中にも、初期型(通称Mirrored Drive Doors)とFireWire 800 (IEEE1394b)に対応している通称FW800モデルがある。
機能的な違いとして、FW800 はClassic MacOS (MacOS 9)の直接起動ができない。
ケース内部の部品配置がQuicksilverと大きく変わっており、AGP/PCIバスがケース内上部に移動し、電源を薄型のものにし、CPUをケース下部にもっていくことで大型のCPUヒートシンクを搭載できるようにしてある。
Quicksilverと比較すると、ケースのドア側にもファンが追加されているほか、背面の穴がかなり大胆になっていることから、発熱面で設計に苦労があったのであろうことがわかる。
メモリはDDR SDRAMが4本使えるようになったことで、メモリは2 GBytes 搭載できるようになった。
壊れたPowerBook G4から引き上げたプログラムやデータをいれてある。 電源が壊れたので、もう一台のG4 FW800と交換した。
CPUのパッケージには金色の文字で7450
と書いてあるが、ダイの刻印はXC7455A-RX1250PE
であった。
前面の鏡になっている部分の保護シートが剥がされていなかったため、気になって引っ張ってみたら、部分的に裂けて剥がれた。 そのうえ、本体側に糊の跡が残ってしまった。保護シールは買ったらすぐに剥がそう。
ゴミ(として捨てられていたの)を拾ってきた。 この辺の情報 をもとにオーバークロックしてみた。FSBを133 MHz -> 166 MHzに。 1プロセサのモジュールだとシルクがわかりやすい。 だが、1.25 GHzだと外部L3がついてこなくて、システムプロフィーラの「診断」の項目で キャッシュエラーが見えるようになった。ということで1166 MHzに倍率を落として常用中。
GeForce 4MXがついていたが、PC用のGeForce FX 5200のROMをかきかえたものを ピンをマスクして使っている。
もうひとつのFW800 G4が壊れたときに電源を供出した。 で、ATX電源が付いている。
液晶が本体から分離され、アームで支えるタイプのiMac。 L2キャッシュが256KBの1 GHz PowerPC G4搭載 [apple.com]。 184ピンのPC2100 DIMMと、200ピンのSO-DIMMのソケットがあり、現在1GBのDIMMと512MBのSO-DIMMを刺してある。 また、無線LANアダプタとしてAirPort Extremeカードを増設した。
この機種を開けるときは注意が必要で、CPUに取り付けられているヒートシンクと本体上部が放熱グリス的なもので熱的に接続されているのだが、このグリスが経年劣化により固着し、分解時にヒートシンクを引っ張ってしまう。
その際、力のかけかた次第でCPUをコア欠けさせてしまう。
実際このマシンもコア欠けさせてしまったのだが、ダメもとで電源を入れて見たところ不思議と動作した。
1.42 GHzのPowerPC G4搭載で、PowerMac10,1 [apple.com]. PowerPC 7447A搭載。
メモリスロットがデスクトップ用の184 pin DDR DIMMなのは良いのだが、スロットが1個しかなく、最大でも1 GBまでしか増設できない。 現在の構成はメモリ1 GBで最大まで増設した。 HDDも2.5型のノート用を用い、これが遅いため、システム全体としての体感速度は1.25 GHz DualのPowerMac G4 FW800よりずいぶん遅く感じる。
無線LAN (802.11g), Bluetoothのほか、モデムを内蔵している。
オーディオ入力端子はない。
電源が外付けで、写真で分かる通り、これがかなり大きい。
いつの間にかたくさん持っていた。
動作するものは現在4種類で、初代の400MHz, 2代目でGbEが載っている550MHz, チタニウム最終バージョンの867MHz, 1GHzだ。
最終バージョンはPowerBook G4
ロゴのフォントがSerif系のものになっている。
新品で買った数少ないマシンのうちの一つ。旧・雑用携帯マシン。1.66GHzに オーバークロック。
2048MB DDR333 SDRAM, OCZ CORE_PATA SSD 120GB, Optiarc AD-7630A などに交換して運用した。
AD-7630Aは元々入っていたUJ-825-Cとディスクを吐き出す高さが違ったので、 マウンタの螺穴を鑢で広げる必要があった。また、省電力設定の ディスクのスピンダウンが有効になっているとアイドル中に応答しなくなってしまうことがあった。 省電力設定でスピンダウンをしないようにセットすれば問題ない。
2010年前半にロジックボード不良になり退役。どこか配線がクラックしかかっているようで、 押さえ方によっては問題なく動作するが、場合によっては画面が乱れたり、光学ドライブを 一切認識しなくなったりした。 荒っぽい使い方に6年耐えたことを考えると、悪くはない買い物だったと思う。
今はサーバーとして使ってます→ヒートガンでロジックボード修理しようとして完全に破壊してしまった模様(2011-11)
それはそうと、載っているCPUは緑色のMC7447AHX1500WC-QJP0415
だった。
この色は毒々しい感じがする。
捨てられていた。 31-Aug-2004発表のiMac [everymac.com]。 電源は問題無かったが、ロジックボードのコンデンサで一部膨らんでいるものがあったので、 膨らんでいるもの5個(16V 1000µF)を交換し、動作するようになった。
インターネット上の情報ではPowerPC 970 (無印)ということになっているが、この個体ではLinuxを動かすとPowerPC 970FX として認識される (cpuinfo他)。
GeForce 5200 GoはLinuxのnouveau
だとなかなか素直に動いてくれない。
2005年5月3日受注開始 [impress.co.jp]のPowerPC 970FX搭載iMac。 CHUD (Computer Hardware Understanding Development; Apple純正ツール)でもPowerPC 970FXと表示されるので確実に970FXだと言える。 メモリは184-pinのPC3200 DIMMを2枚刺すことができ、現在最大の2 GBになっている。 この機種は同一メモリを2枚使うことでメモリバンド幅が倍増する [apple.com]。
PowerMac G5ではFSBがプロセッサの動作周波数の1/2で動作しているのに対し、iMacでは1/3での動作となり (仕様表 [apple.com])、メモリアクセスが多いベンチマーク(429.mcfとか171.swimとか)はかなりスコアが落ちる。
iMac G5は電源ボタンが普段見えない裏側に存在する。
液晶のバックライトが着いていない時、ちょうど電源ボタンの反対側(オモテ面)に白色LEDの点灯が透けて見えるようになっており、電源投入するとボタンを押した直後に押した所の反対側が光るのが見える。
この演出はかなり凝っていて好きだ。
液晶のバックライトが点灯するとこのLEDはフェードアウトする。
ごみ捨て場にあった。 23-Jun-2003発表、PowerPC 970搭載 [everymac.com]。 CPUとHDDを挿し直したら動くようになった。PowerMac7,2。 コアがPOWERベースとのことで、MQレジスタが使えるのかと試してみたが、 Illegal Instructionになってしまった。最近はPOWERシリーズもPower ISA のみしかサポートしていないのかも。
メモリスロットは8本あり、すべてに512 MB PC3200 UDIMMを刺しているので4GB。 OSはMacOS X 10.5で使っている。
2013年にGeForce 6800 Ultra DDLを拾ったため、グラフィックボードをこれに交換した。
このカードは2スロット占有するが、DVIポートがついていない方のブラケットに通気用の穴が開いているというわけではないため、ジャンク漁りの時は注意が必要だ。
これもゴミ捨て場から。しっかり乾かすと動くようになった。
このG5はメモリスロットが4つしかないタイプで、EveryMacでスペックを見た感じだとPowerPC 970FXで間違いないと思うのだが [everymac.com]、 PVRレジスタの内容はPowerMac7,2と同じで、ソフトウェア的に970FXであるということを確認できない。 排熱はPowerMac7,2より明らかに少ないが、動作周波数が低いからかもしれず、本当に970FXなのか?
メモリは1 GB×4枚で4GB. 不自由で制限の多いMacOS Xを使うのをやめて、Gentoo Linuxをインストールしてある。
水冷PowerMac G5. プロセッサはPowerPC 970FX。 以前もいくつか拾ったことはあったのだが、いずれも冷媒が漏れてしまっていて、部品とりにしかならなかった。 このマシンは運良くまだ漏れていない。 Apple純正ラベル付きのメモリモジュールが刺さっていた。
液漏れしていた個体のプロセッサモジュールは、ネジ穴周囲にサビがついているもののまだ使えそう。
P/N: 630-6902/T6891 (PCB P/N: 820-1621-A)で、実際に載っているCPUはPPC970FX6SB-PGF
。
PowerPC 970FXのデータシートには2.2 GHzまでのチップしか載っていない。
特注品だ。
PowerPC 970MP @ 2.5GHzをデュアルで搭載したPowerMac G5. 19-Oct-2005発表 [apple.com]。 8GB DDR2 SDRAM (ECCつき)を載せ、Debian Wheezyで動作している (構成情報)。
搭載CPUの970MPは、970FXのプロセッサ・コアをデュアルコアで実装しただけでなく、コアあたりのL2キャッシュも512 KB → 1 MBと倍増しているので、ダイサイズが単純に2倍したより大きくなっている:
970 | 970FX | 970MP | |
---|---|---|---|
Max. Die Size | 128 mm2 [4] | 66.2 mm2 [2] | 153.8 mm2 [1] |
Equiv. #Transistors | 58M [6] | 58M [2] | 183M [1] |
Package | 576-pin CBGA [4] | 576-pin CBGA [2] | 575-pin CBGA [1] |
Technology | 130nm, CMOS w/SOI [6] | 90nm, CMOS w/SOI [6] | 90nm CMOS w/ dual strained SOI [5] |
文献中ではPowerPC 970FXはPowerPC 970+と呼ばれることもあるので注意が必要。 データシート [2]のPDFメタデータのタイトルも970+になっているが、表紙のタイトルは970FXになっているため、どこかで名称変更が行われた模様。 POWER系のプロセッサは+をサフィックスして改訂版を示すことがあるが (e.g. POWER7+)、PowerPC系はFX (e.g. 750FX)ということに決まっているのかもしれない。
このコンピュータのチップセットはCPC945で、こちらは1182-pin/95.7 mm2のチップで、プロセッサインターフェース2つとECCサポート付きのDDR2コントローラ、HT-PCIeトンネルを実装する [3]。
このコンピュータの外見は他のPowerMac G5シリーズと似ているものの、Ethernetコネクタが2つあり、アンテナ用と思われるプラスチック部分があることが異なる。
また、電源入力コネクタがOrigin 2000と同じIEC 60320-1 C20になっていて、相当電力を喰う感じになっている (従来のG5はC14)。
IBM PowerPC 970MP RISC Microprocessor Datasheet,Version 1.3. January 17, 2008.
IBM PowerPC®970FX RISC Microprocessor Data Sheet Preliminary Electrical Information,Version 2.3. SA14-2760-07. June 4, 2006.
CPC945 Bridge and Memory Controller Datasheet,A15-6009-03. December 18, 2007.
Development of BGA Solution for the IBM PowerPC 970 Module in Apple's Power Mac G5,in Electronic Components and Technology Conference, 2004. Proceedings. 54th. Volume 1. pp. 407-412. 1-4 June 2004. DOI: 10.1109/ECTC.2004.1319372
A 64B CPU Pair: Dual- and Single- Processor Chips,in ISSCC 2006. Digest of Technical Papers. pp. 333-342. 6-9 Feb. 2006. DOI: 10.1109/ISSCC.2006.1696064
PowerPC 970 in 130 nm and 90 nm technologies,in Digest of Technical Papers, ISSCC 2004. pp 68-69 Volume 1. 15-19 Feb. 2004. DOI: 10.1109/ISSCC.2004.1332597