DEC関連はそちらに書いた。
デスクトップサイズの小さなItaniumマシン。
9-Jul-2002発表 (bco096itanium2ws.pdf) [hp.com]。
900 MHzのMcKinleyで、性能としては同周波数のUltraSPARC-IIIと同じようなレベル。
メモリは標準的なPC2100 ECC Registeredのモジュールが合計4枚、2バンク設置できる。
チップが亀の小実装になっている不思議な1GB のメモリモジュールを手に入れたので、これを4枚刺しで合計4 GB刺している。
構成情報
時刻・設定保持用の電池はBR2330を使う。 キーボード・マウスはUSB接続だが、ファームウェアの相性があり、Logicool (Logitech)のUnifying レシーバだと起動時に以下エラーが出る。 普通のUSBキーボード・マウスを使うと問題なく起動する。
7 0 0x00006B 0x000000000000001E unexpected trap 7 0 0x000066 0x000000000000001E trap taken, number in ext PE 7 0 0x00003C 0x0000000000005A00 trap taken, offset in ext PE
元々Itanium2 (McKinley)-1.0GHzが4台だったが、Itanium2 (Madison) 1.3GHz×4に載せ替えた。 1GHz版の発表は9-Jul-2002で (bco097itanium2sv.pdf) [hp.com]、Madison搭載機の発表は1-Jul-2003である [hp.com]。 主記憶24 GiBytesで、優れた暖房になる。 電力消費は大したことなく、15A以上使ってぶら下がっている系統のブレーカーを落とすようなことはない。 実際、某テロ組織との契約を10Aに変更した後も、コンソール用自作PC+24型LCD+rx5670の電源を入れてもブレーカーは落ちない(冷蔵庫等を使わない場合)。 実測だとrx5670だけで700W強使っているようだ。 ただし、Linpackを動かしたりすると明らさまに「室温が」変わるので、現状ではブレーカーが落ちる可能性が高い。 電源(PSU)は3つあるが、そのうち2つに100V電力が供給されていれば動作する。
このマシンの良いところはプロセッサ間の往復遅延が200ns程度で割と小さいところと、Linuxでまともに動作する点。 悪いところは内蔵のHDDベイに来ているSCSIが40MB/s止まりで、なぜかUltra160 SCSIは外部コネクタのみな点と、動作音が他のIA-64システム(SGI Prism)に比べかなり大きい点だ。
Debian GNU/Linux 6.0で運用中。構成情報
元々載ってた1GHzのItanium2
普通のMMX-Pentiumマシン。
チップセットはSiS 5581というノースとサウスが統合された巨大なチップ。
HPのウェブサイトではVectra VE 5/xxx Series 4
という名前で識別されている。
64 MB (32Mbitチップ×16)以上の容量・密度のSDRAMを受け付けないため、
32+64+64で160 MBまでメモリを載せた。
また、CD-ROMドライブから異音がし、ドライブ自体を認識しないため、適当なCD-RWドライブに交換した。
以前ある事件をきっかけに同種のコンピュータを大量に管理したことがあって、その思い出で保管してある。 なお、私が持っているのはその後まったく別経路で入手したものだ(関係者用)。持って帰ったわけではない。
せっかくHewlett-Packard製なので、HP/AgilentのHP-IBボード 82335Aを刺してみた。
ドライバがDOS用しかないうえ、普段そんなにHP-IBを使わないので無用の長物だが...
System Speed Test結果
10 MHzのMC68010が載っている、HP 9000/300 seriesで最下位のモデル。 この製品としての位置づけや機械的設計の概要は[1]に、ロジックボード(SPUボード)の仕様やブロックダイヤグラムは[2]に記述されている。 MMUの仕様はMC68020搭載の320と同一で、HP独自のMC68851のサブセットの4K-page, 10-bitのインデックスで2レベルのテーブル引きをするものだ [3]。 MC68851は設定の自由度が高くて無駄に複雑(4レベルまで任意幅でインデックスを指定可、ページサイズも自由)だが、現実的にはこのくらいの機能で十分だ。 Series 300の前に存在したSeries 200との(部分的な)互換性はほぼBASIC/Pascalのソースレベルに限られる [4]。
この機種にはEthernetもSCSIもついていない。 じゃあどうやって起動するかというと、HP-IB接続のFDD HP 9122Dを使い、BASICを読み込むようだ。 計測器の制御の自動化に使われたいた模様。 このマシンの構成は、HP 98561-66512 (1MB 68010 System Board)と 横河ヒューレットパッカード 41056A 漢字ROMボード (4×MB83256が載っている)。 HP-UXもサポートしているが、現在の1MB RAMの構成だとまともに動かない気がする。
RS-232ポートにコンソールを出すには設定が必要で、内蔵UARTインターフェースのremote bitを立てる必要がある。
これにはロジックボードのHP-IBコネクタ横にある4連スイッチの2番目REM
をHP-IBコネクタ側にずらせば良い。
オンボードのビデオ機能は白黒で、HP 35731AというCRTに接続する。
ビデオフォーマットは水平24.90-25.5 KHz, 垂直60 Hz, コンポジットビデオ, ネガティブシンク [13]。
現在HP HILキーボードはUS版と日本語版の2種類持っている。
日本語版はカタカナを印刷し、変換・無変換キーが追加されている。
68030マシン。
Ethernetポートが付いているものの、ThinWireしかついていなかった。
なお、AUIは見たことのない端子形状のため、AUIのトランシーバは実質利用不可だった。
Appleもそうだが、なぜ独自のAUIコネクタを使いたくなってしまうのか不思議だ。
HP 98622AというGPIOボードもついている。
Bering 01-10065-BD REV.UというHP-IB接続のディスクドライブ的なものも側にあったので持ってきた。
01-10065-BDについてのドキュメントは見つからず、詳細は不明だが、2HD 1.44MBのFDDとSCSI HDDが内部にあった。
このHDDから起動するとHP PASCALっぽいものが上がってくる。
PA-RISCマシン。32 MiB Memory, PA-7100LC 80 MHz。
この機種のブロックダイアグラムは[6]にある。
搭載CPUのPA-7100LCはPA-7100に整数演算ユニットを追加して整数2パイプ+浮動小数点1パイプに拡張した一方、キャッシュはI+Dで統合してピン数を節約したりと、PA-7100から大幅に手を加えてあるプロセッサだ [7]。
I/OのLASI
チップには、NCR 53C710 SCSIはネットリストレベルで統合した一方、Intel 82C596 Ethernetコントローラをアートワークレベルでインポートしたなどという恐ろしいエピソードがある [8]。
内蔵グラフィックス機能は基本的な2次元のみだが、ビデオ用にYUV-RGB変換が内蔵されているのが特徴か [9]。
ケース内のハードディスクの緩衝材がHP-PAC
と呼ばれる発泡スチロールなのが印象的 [10]。
ロジックボードが異様に小さい。
このマシンにはHP-IBもHP HILもなく、それぞれSCSIとPS/2仕様のものを使うことになる。
FA向けの、VMEバス付きのPA-RISCマシンで、VME無し版の745iと共に、ラックマウントした状態でもバックプレーンを含めてすべての部品が取り外せるようになっている [5]。 HP-IBも付いている。 HP 9000/745i & 747i VME Workstations, OpenPA.netに詳細な仕様が載っている。 現在の構成はPA-7100 100 MHz, 64 MB Memory, HP-UX 9.03.
2つある電源(P/N: 0950-2303)が両方故障しており、コンデンサを交換したところ片方は蘇った。 2つの電源は冗長構成というわけではなく、下の段の電源がVMEケージ、上の段がそれ以外に電源を供給する仕組みになっている。 実際にはVMEは使わない(使われた形跡もない)ので、蘇った片方の電源でシステムが起動するよう、バックプレーンで上下の電源の配線を結合した。 制御用の信号も単純に上下の電源の同じ場所を接続するだけで良い。
コンソールにはブート時にPortions of this code are (c) Copyright Samsung Electronics Co., Ltd, 91, 92
と出てくる。
当時としては珍しい顔だ。今では珍しくも何ともないが。
マザーボードの取っ手には「700i/100」としか書いておらず、当初型番の判別は各種マニュアルをひっくり返してポートの形を照合して行った。
ケース底面にはA2261Bと書いてあるが、これはいくつかの機種で共通なケースの型番のようだ。
VMEケージに金属製のカバーが付いていて、その裏には工場で書かれたと思われるサインがある。
RPN電卓。液漏れした状態でKF58-事務局長から戴いた。 調子が良いと動いていたのだが、MEMORY LOST表示しかしなくなってしまった。 修理を試みている。ヒント募集中。
やたら名前がカッコいいHPのPCワークステーション。2013-12-08に戴いた。 440BX+Dual Pentium II 400MHzという構成。
前面の液晶ディスプレイは機種名を表示したり、メモリのどのスロットにどの容量のモジュールが導入されているか表示したり、BIOSのDiagの結果を表示したりする。 ソフトウェア的に制御できるとおもしろい使い方ができそう(できるかもしれない)。
マザーボードのRTC Batteryの代わりに電気二重層コンデンサが使われているのが特徴。
9000/340C+でも電気二重層コンデンサが使われていて、実はHPはスーパーキャパシタのファンだったのかもしれない。
マザーボードにはダイヤモンドのような模様のシルク印刷がある。なんだろう。
起動画面はVectra VEと似ている、青い背景に赤い四角が増えていくもの。
この機種本来はHP VISUALIZE fx4というグラフィックカードで使うのが正しいようなので [11]、本体と同じ日にいただいたダンボールの中からfx6っぽいボードを発掘して刺してある。
fx2, fx4, fx6はTexture:Geometry:Rasterがそれぞれ0:1:2, 1:2:2, 2:3:4チップの構成になる同一アーキテクチャのボードで [12]、x86/PC版はAGPのボードにCirrus LogicのVGA回路が載ったPCIボードが載っていて、ヒートシンクが非常に重い。
このボードはNTだけでなく、fx6+用のドライバ (
hpfx6_beta.tar.gz, hpfx6_beta_kernel.tar.gz [archive.org],
導入方法 [archive.org])を使うことでRed Hat Linux 6.2から使うことができた。
fx6+のWindows用のドライバのリリースノートを見ると、fx6+はfx6と基本的には同一の、リネーム品ということらしい。
Linux用のドライバは大規模なもので、Xhp
というXサーバーが導入される。
NVIDIAのTNT2よりかなり早く、テクスチャもちゃんと出る (glxinfoとxdpyinfo)。
写真はAGP版.
FX6のAGP版は画面が乱れるなどして不調だったため、AGP Pro版を使っている。
そのままだとAGPスロットに入らないので、まずカードの切り欠き部分を削った。
しかし、それではVGA側のみ認識され、メイン機能のPCIデバイスが認識されない。
試しにAGP ProのD9
, D10
(PRESNT2#
, PRESNT1#
)を10 kΩでVCC3.3
にプルアップしたところ、見事動作するようになった。
この信号はマザーボード側が読むためにプルアップすることにはなっているが、カード側からその状況を見るのは普通ではないように感じる。
なお、AGP Pro版は金具が異なるので、これも移植する必要があった。
Opteron 254が2つ載ったPCで、ケースの意匠はこの時期のItanium機と似せてある。 一方、中身はCompaqの影響が強いように見え、BIOSに入るためのキーがF10だし、ACPIのテーブルにはCPQの文字があったりする。 マザーボードはTyanのThunder K8WEの改造品で、Ethernetコントローラが1つに削られている。 ケースはよくできていて、レバーでサイドパネルは開くしHDDはスライドすれば出てくるしで、非常に使いやすい。
国内での発表は2005-09-27 (プレスリリース).
構成情報
Compaq系?のサーバーで、CPUはCore2ベースのXeon 5100シリーズが載っている。 普段はPCサーバーを拾うことはほぼ無いのだが、この機種に限っては2.5型のSASドライブが使えることと、何台か捨てられていたので部品を集めることで最大構成が作れそうだったため回収した。 そういうわけで、この機種は2台あり、片方が2× Xeon 5160 3.0 GHz, もう片方が2× Xeon 5110 1.6 GHzだ。 メモリはDDR2-667 FB-DIMMを4枚で8GBづつ載せている。 Intel 5000Pチップセットは4chのメモリの接続が可能だが、これより増やすとFB-DIMMの消費電力がバカにならないうえ、レイテンシも伸びるという不幸の連鎖が起きる。 サーバーとしてはなかなか気が利いていて、リモートから電源を入れたりできるマイコンが搭載されていたり、RAID10が使えるRAIDコントローラが搭載されていたりする。
CPU用のヒートシンクとXeon 5110が余っているので、欲しい人がいたら連絡ください。
dmesgとか
分厚くて重いが、4-core, 8-threadのCPUと、FirePro M3900 (Radeon HD7400Mシリーズ相当)というGPUが載っているため、かなり使える。 重いのは本当にどうしようもなくて、バックパックに入れても十分な重さが伝わってくるレベル。 当初、Dサブ3列15ピンのVGA出力が無いと思っていたが、マシンの裏にあった。GbEもその隣にあった。 これに気づくまで数ヶ月かかってしまった。 GPU側のメモリは900 MHz/1 GBytesで、14.4 GBytes/s, GPU Core Clockは750 MHzで動作しているらしい。
東芝のHG5dシリーズのSSD (512 GB)に載せ替えた。 Linuxではブロックデバイスのキャッシュを積極的に行うからか、性能面ではあまりSSDの恩恵を感じないが、持ち運ぶコンピュータとしては耐衝撃性はとても便利だ。 席を立つときにスリープが終わるのを待つ必要がなくなる。
主にDebian wheezyで使う場合、サスペンドも問題なくできる。
ただ、バッテリの減りがWindows 7で使うときより早い気がする。
また、BIOSのパスワードを設定しないと、OS起動後画面モードがセットされるまで出力が見られない。
BIOSパスワードをセットしたくない場合、BIOSで一時的なデバイスの選択メニューを経由してからOSを起動することで回避可能。
cpuinfo, lspci, dmidecode, dmesg
fglrx使用時のglxinfo
この機種はUEFIに対応しているが、PCプラットフォームでのUEFI黎明期の製品であり、不便な不具合が複数あるのでBIOS起動で使うのがオススメ。
以下の話は執筆時点で最新版のファームウェア68SCF, F.67, 2/13/2018
を用いている。
Linuxでは、インストールメディアを含め、起動時にESC と<F9>を押して、grub-efiの起動ファイルを直接指定してやらないと起動できない。
回避方法は、EFI起動パーティションのEFI/debian/grubx64.efi
をEFI/boot/bootx64.efi
にコピーすれば自動起動できる。
どうやらWindowsの起動ファイル名をハードコードしているらしい(笑)。
また、UEFI でのTPM のインターフェースに問題があるようで、UEFI起動だとWindows BitLocker というディスク暗号化機能を有効化できないし、Linux でもTPMがうまく利用できない。
BIOS起動にすればTPMは問題なく動く。