O2Camは、Silicon Graphics (SGI) O2シリーズのワークステーションの専用コネクタに接続できるデジタルビデオカメラで、マイクを内蔵していることから、テレビ会議システムを念頭に設計されていると思われる。 2000年代初頭に秋葉原のottoかどこかで数百円で大量に投げ売りされていたので、その際に1個買った。 ちなみにこれはSGI P/N: 013-1577-001のもの。
SGIの御影石テクスチャなプラスチック+青色の可動パーツという構成。
曲面を多用したデザインになっており、平らな面は裏側の一部のみ。
右側面にマイクがついている。
IRIXのvideopanel
からシャッタースピード、ゲイン、色合い、ガンマの調整および内蔵LEDのON/OFFが可能。
シャッタースピードは1/60, 1/100, 1/125, 1/250, 1/500, 1/1000, 1/2000, 1/4000, 1/10000から選べる。
なお、O2Camを接続しているとデスクトップにCamera
とO2cam mic
というかわいいアイコンが表示される。
O2Camを接続してIRIXを起動すると、デスクトップにO2Camのアイコンが表示される。 これをダブルクリックすると動画・静止画のキャプチャができるウインドウが開く。 動画だと320×240くらいの大きさで、静止画は640×480でキャプチャできる。
マニュアルフォーカスなので、最近のオートフォーカスに慣れているとちょっと面倒に感じる。
こんな画質だし思いきり絞ってしまえば良いような気もするのだが、そういう制御はできない。
というわけで、O2Camは、画質の面においては良く言って当時の安価なビデオカメラと似たようなものである一方、IRIXの各種メディアツールやO2デモでのサポートは強力で、SGIファンなら持っておきたい逸品である。
O2Camを使って、10分間隔でyyyy/mm/dd/MMHH.jpg に自動撮影する便利なスクリプト autocamera.sh (IRIX 6.5.30m on O2/R5000で動作確認済)