Intel i486DX2-66 (A80486DX2-66 SX807)搭載のISA/VLBの小型デスクトップ。
3.5型と5型両方のフロッピーディスクドライブを搭載している。
デルのウェブサイトでサービスタグを入力するとOptiPlex 486 L
という機種名が表示されるが、BIOSではDell System 466 LV
と言っている。
古いものだから、多少の表記揺れは仕方ない。
サポートサイトがあることに感謝しよう。
前面にはDell Made in Europe
という今ひとつ何が言いたいのか分からないステッカーが貼ってある。
性能面では、同じDX2-66を搭載する、EISAベースの東芝SV-466/Sよりメモリ周りが速い。 まあこの機種はパリティもキャッシュも無いので、色々と楽なのはしかたない。 (System Speed Testの結果) なお、試しに64 Mbitチップ搭載のSIMMで合計256 MBytesを刺してみたが、BIOSが上がってこなかった。
製造時期は1994/10で、この時期にありがちなマザーボードの電解コンデンサの不良が起きていた。
すべて表面実装のアルミパッケージのものだ。
これらの電解コンデンサを交換してから通電し、無事動作を確認した。
チップセットはLSI HT321-D
とHT342-B
というチップだ。
メモリは72ピンでパリティなし。
HDDはIDE接続。
電池はPowerMac 4400等と同じ角型4.5Vのアルカリ電池を使う。
グラフィックチップセットがTseng LabsのET4000/W32Iという、DOSで使うと最強と言われているチップのうちの一つだ。
ライザーボードのVLBのコネクタの横にCACHE
と書いた小さなコネクタがある。
VLBの信号とこのコネクタの制御信号があれば、L2キャッシュのアドインカードをつくれるという話だ。
この世代のDellは大事にしている人が少なくて、あまり見なくなった。 サービスタグが5桁しかないが、2014年1月にDellのサイトに入力してみたところ、まだちゃんと認識してくれて、出荷日は1-Jul-1998と出てきた。 MMX Pentium 233 MHz/430TX搭載で、メモリは168ピンのEDOとかその辺に見える。
ケースは両脇のボタンを押すと簡単に開くもので、この特徴は最近のものまでDellのパソコンに引き継がれている。
Ivy Bridge世代のXeon E3-1225v2 (4C/4T, 3.20–3.60 GHz, 77 W)を搭載したデスクトップ。
BIOSに記録されている製造は2012年。
CPUの仕様はCore i5-3470が一番近い。
ECC付きのUnbuffered DDR3-1600に対応するが、ECCなしでも文句を言わずに動作する。
現在16 GB搭載。
CPUクーラーの固定について、クーラーを基板に固定する部分と、ファンをクーラーに固定する部分の両方が金属になっている。
これにより、プラスチック製の固定部品が熱で劣化し破損する事故がなくなる。
なお、この世代のDellのPCは、一貫してPCH (チップセット)にヒートシンクが搭載されていない。
同じ世代のDellのコンシューマ向けPCとは異なり、マザーボード上にmSATAのコネクタはない。 同じく、無線LANボード搭載用のスロットやフロントパネルのフラッシュカードリーダーも搭載されていない。
この機種で不満が出るとすれば、グラフィックカードを設置しにくいことだ。 そんなに長くないカードでもSATAポートには干渉するし、長いボードはHDD用のケージに干渉して搭載できない。 HDDケージは、少し上に空間があるのだから、そちらにつけることはできなかったのだろうか。 リファレンスデザインのRadeon HD 7770はSATAを2つが使えなくなるものの搭載可能だった。