コモディティも収集します宣言
80386SX-16 MHz搭載のデスクトップ。
メモリは2 MBytes。
3.5型FDDが一機載っていて、HDDはIDE接続だが、マウンタが無いため現在非搭載。
今も昔もCompaqは特殊なネジ・金具が大好きだ。
マザーボードはAssy No. 001157-002で、VGA/シリアル/パラレル/マウスIFがオンボードで、ISAは16ビットが4本使える。
キーボード・マウスはPS/2タイプのコネクタであった。
VGA回路の周りとCPUの周りはフェンスのようなもので囲われている。
EMI対策のつもりっぽいが、完全にフェンスで被わないと効果は薄そう。
CPUはNC80386SX-16 C STEP L1213893
と刻印されている。
CPUの真横のスロットにはメモリボード(Assy.No. 000966)が刺さる。
マザーボードに実装された8×TC514256AJ-80 (FP; 1Mbit)+4×AAA2801J-06と、このボードの36×KM41C256P-8 (FP; 256 Kbit)でメモリは合計2 MBytesとパリティとなり、計算は合う。
このメモリボードは、専用の増設メモリボードを2枚追加できるほか、ビデオ信号のパススルーコネクタも提供するスグレモノだ。
VGA回路はCompaq製のチップ9051EK 114277-003
で実装されている。
本当に素のVGAだが、ISAスロットが4本しかないので最大限活用した方が良い。
結構古い機械なので、System Speed TestがCPU種別やメモリ容量を誤判定する (結果)。
性能については、OpenWatcom C16 v1.9で-onatx -oh -oi -oi+ -ov -zp8 -3 -fpi
オプションでコンパイルしたDhrystone V2.1だと、2.475 VAX MIPSとなり、これは同じバイナリをNEC PC-9801ES2 (同じく80386SX-16)で動かした時の2.804 VAX MIPSに比べ1割近く遅い。
NECは割と頑張っていたんだということが分かる。
GCC 4.4.4 (djgpp)で同じソースから32-bitのバイナリを作ると、1.575 VAX MIPSとなり、性能が大まかに2/3になってしまう。
486マシンだと、djgppとOpenWatcom C16の性能差はdjgppが1割遅いくらいである。
80386SXはバス幅が16-bitなので、32-bitのバイナリにしたときの性能ペナルティがかなり大きい。
486SX/33MHzの小型ノートパソコン。 Series: 2830A. シリアル・パラレルのほか、PCMCIAスロットが1スロットあり、PCMCIA接続のFDDが標準添付らしいが、一緒に捨てられてはいなかった。 トラックボールのボタンと電源ボタンは紫色。 全体的に丸っこいデザインなので、おもちゃみたいに見える。
手に入れた時にはハードディスクが故障していた。 ディスクは12.5mm厚の内ネジ. ハードディスクの交換は上半身(液晶部分)の全面パネルも外す必要があり、少し大変。 キーボード下にはRTC電池(CR1220)もある。
Compaqの機械なので、ハードディスクにDiagnostics Partitionが設定されていないとF10 Setup (BIOS Setup)を動かすことはできない。
このパーティションを復活させるディスクはHPから配布されているSP2054.EXE
を使うと作れる。
FDDを持っていないので、Deskpro 4000に2.5インチのHDDを接続し作業したところ、無事Diagnostics Partitionを作ることができた。
PCMCIAのカードサービスもSP1645.EXE
として配布されている。
ただ、このディスクのCPQINST.EXE
が、Windows 3.1がインストールされていないと
Error CP111: Microsoft Windows Version 3.1 is not in your path
という文句を言ってDOS用のドライバも展開してくれない。
これを解決するにはCPQINST.INF
の[OPTIONS]
にあるWindows=ON
をWindows=OFF
とすれば何とかなることがわかった。
標準ではATAカード(CompactFlashとか)を使うためのATADRV.EXE
は組み込まれないので、これをCARDID.EXE
の前に組み込むことが重要。
Sysspeedの結果
MMX Pentium 200 MHz (SL27J)搭載で、チップセットはApollo VP2. オンボードでEthernetコントローラが載っていて、AUI/10BTが使える。 マザーボードの設計や使っている部品はちゃんとしていて、長持ちしそう。 グラフィックカードもSTBのカードそのまま、とかではなく、ちゃんとCompaqのロゴが入ったものが使われている。
BIOSのSetupがハードディスクのパーティションから読まれるため、ハードディスクが故障するとBIOS Setupが使えない。
現在ヒューレットパッカードから配布されているBIOS Setupは、Windows 3.1の上で動く大変豪華なもので、HDDを8 MB占有する巨大なものだ。
System Speed Test結果
Linuxでのハードウェア構成情報
Pentium II (SL2TV/Deschutes 333 MHz)/440BXの構成。 更に、グラフィックス・アダプタはRAGE PRO TURBOなので、あまり面白いところはない。 OS/2 Warp 4.0で動作していたので、あまり面白い構成でない方が好ましかったという事情がありそう。 Microtecの、68000-8MHzが載った豪華なISAボードが載っていたが、利用方法が不明。 欲しい人がいたらこの基板はプレゼントします。
Slot1のモジュールが基板と平行に刺さるようになっている。
CPUファンは存在しないが、巨大なヒートシンクと温度計がついていて、ケース前面のファンで冷却する仕組みになっていた。
マザーボードにFirewire
と書いてあるFirewireの6 pinソケットが実装可能に見える空きランドが存在する。
ハンダ面に1394コントローラが載るスペースがあるのだろうか(見てない)。
System Speed Test結果
Linuxでの各種情報
Mobile Pentium II 266 MHz搭載のノート型パソコン。
電源を内蔵していて、かつヒートシンクもかなり大きいため、非常に重く、持ち運ぶのはきつい感じがする。
Windows NT 4.0 Workstationで動作し、測定器に張り付いていた。
その辺の都合なのか、キーボードはUS配列だ。
CPUボードにチップセットと32 MBのSDRAMが搭載されている。
チップセットはCompaq独自のNorthstarと呼ばれるものである。
Compaqがチップを作る気があったんだ、というのは新発見であった。
BIOSをアップデートしないと合計256 MBのSystem Memoryには対応しないらしい (Changelogより)。
CPUはMini Cartridgeと呼ばれるタイプのもので、S-SpecはSL2KJ。
L2キャッシュのデータとタグが共にオフチップにある大胆な設計で、デスクトップ版のPentium IIと同じ構成だ。
マザーボード側にはサウスブリッジとビデオ関連が載っている。
サウスブリッジもCompaq設計TI製造のF711317BGFN COMPAQ 273058-003
などと書いてあるチップで、OHCI USBコントローラーもこのチップに搭載されている模様。
ビデオはS3 86C260-IB、VRAMは三菱M5M4V16G50DFPで、反対側に一つ同じチップが実装されている。
FDDモジュール(Compaq 314941-001)に搭載されていたFDDはCITIZEN LR102061-MNであり、このドライブはゴムベルト経由でディスクを回す古風なものだ。
90年代後半のシステムでこんなものを見るとは思っていなかった。
現在このドライブは異音がして正常に読み込まず、ベルト交換・オイル注しをしても改善しなかった。
珍しいサイズ・コネクタ形状のこのドライブの代替を見つけるのは困難である。
GatewayのSOLO 9300 Series FDD
という物の中にCITIZEN LR102061-A.L.というドライブが発見され、型番から予想される通り、ほぼ同一のドライブなのだが、調子の悪い点も同一というオチであった。
ヒンジの下、下半身部分になぜかNi-MHバッテリが入っており、これが液漏れしてシステムボードを壊しかけていた。 Compaqがノート型パソコンに無駄なNi-MHバッテリを入れる悪癖はTC1000も破壊している。 なお、カレンダ時計の電池はCR1220が使われている。 バッテリを摘出し、汚れた場所を接点洗浄剤で洗い流したところ、このパソコンについては動くようになった。
StrongARM SA-1110 @ 206MHz搭載のPDA。
裏面にはH3800シリーズという文字と、Bluetoothのロゴが描いてあるため、発表情報@2002-Mar-13 [impress.co.jp]と合わせて考えるとH3870が型番であろう。
現状、バッテリが充電できなくなってしまっているため、クレードル(台座)に刺しているときしか使えない。
スタイラス格納部は、スタイラスを押すと飛び出してくる仕掛けがついている。
底にあるコネクタはクレードル接続用と、PCMCIAカードやCFが接続できるブラケット用の大きなコネクタの二つがある。
内部はこんな感じで、リチウムポリマー電池は裏蓋に糊付けされていた。
CPUの型番はGDS1110BC。
CPUの横にHTCロゴが描いてあるチップがある。
HTCがブランドとして認識されるようになったのは2000年代最後のころにスマートフォンが流行ってからだが、実はこの頃からじわじわと携帯機器を作っていたと思うと感慨深い。
私がiPAQシリーズを知ったのは、Linux Japan 2001年7月号に掲載された、武井和久:iPAQ de Linux –Windows CEをすてて、Linuxをインストールする
という記事がきっかけだった。
ただ、実用的なPalmOS搭載機が3万円も出せば最高級機が買えるのに対し、この手の機種はシステム一式使える状態に揃えると10万円近くのコストになり、なかなか遊びで買えるものではなかった。
iPAQで使うLinuxは、Familiarというディストリビューションが一般的で、最終版は2005年4月のv0.8.2だ。
Open Handheldsのサーバーはなくなってしまったので、rootイメージはここ [archive.org],
ブートローダーはここ [archive.org],
導入方法はここ [archive.org]をそれぞれ参照するとよい。
Opie版を導入すると以下の写真のような感じになる (起動メッセージ)。