2014-08-25に戴いたポケコン。
発売は1984年 [moainet.jp]。
CPUは日立HD61917A08、メモリはHD61914というチップで、これは8キロビット(1キロバイト)のSRAMとのこと
[pisi.com.pl]。
CPUのクロックはいずれオシロで正確に測った方がよさそう。
A5サイズのTransmeta Crusoe TM5600@500MHzの機械。
画面のまわりが綺麗な青で、最近のパソコンだとあまりこういう色は見ない気がする。
本体のみいつの間にか持っていたが、電源アダプタが無く、端子も特殊形状のため、分解して基板から電線を伸ばして、外部にThinkPad用のACアダプタが刺さるようなソケットをつけた。
入力電圧は16Vで、Ethernet,USBポートに近い側からNC, GND, +16Vだ。
ACアダプタがないせいでこんなに貧乏臭く
メモリは144ピンのSO-DIMMが使え、拾った段階ではPC133 512MBが刺さっていた。
分解はヒンジのカバーを外し、キーボード・上半身を外すのがポイント。
完全にファンレスのマシンだ。
製造はQuantaがやっていたようで、BIOSの出力にQuantaと表示される。
搭載CPUのTransmeta Crusoe TM5600 は、CPUID
でFamily 5 を返すが、命令セットとしてはCMOV
に対応していてPentium Pro (686)相当になっているらしい。
ただし、PAE には対応していない。
Debian GNU/Linux では、バージョン 9 (stretch) から686相当が必要 [debian.org] だが、上記の事情により、パッケージ名に-pae
がついていない i686 のカーネルで問題なく動作する。
現在Debian GNU/Linux 10 (buster)で動作している(cpuinfo, lspci, dmidecode, dmesgなど)。