Cherry G81-1800HBU/02は、コンパクト系キーボードで、Cherry MYスイッチを使った機種。
1800レイアウトはコンパクト寄りの設計ながら、テンキーがあるうえ、すべてのキーが独立していて、Fnキーとのコンビネーションを使う必要がないのが便利なところ。
Cherry MYスイッチは[deskauthority.net] に詳細な情報があり、Full-Travel Sealed Contact (FTSC)という、接点部分はメンブレン式で、それより上にはメカニカルキーで一般的なリニアスイッチの構造があるというものだ。
こういう作りにすることでコスト削減を図ったものらしい。
キーキャップのマウントはCherry MXと同じとのこと。
軸は透明っぽい白で、キーキャップは様子からして二色成形だ。
キータッチは、押して行くにつれて反発がどんどん強くなる感じで、結果として、一つのキーだけ試しに押していくとグニャッとした感覚になる。 これでかなり面食らってしまうが、実際にしばらく使っていると慣れてきて、次々キーを押していく通常のタイピングならこのくらい反発があったほうが速く入力できる感じがする. POSレジでもこういうキーボードのものがあって、あれも最初は「何だこのキータッチは」みたいに感じるが、皆慣れると速く打てている。
この機種の接続インターフェースは5-pin DINのPCまたはATで、裏側のディップスイッチでスキャンコードをPC (5150)とAT (5170)で切り替えることができる。
ATのスキャンコードに設定すれば、端子形状の変換アダプタ (カモン5F6M-018)でPS/2キーボード端子に接続できるため、2019年発売のGigabyte B450M S2Hというマザーボードに直接接続して使えている。
裏面のゴム足はベトベトになって机などを汚してしまう状態になっていたので、ガムテープで応急処置していたが、見た目がかわいそうだったので、現在は適当なゴム足をつけてある。
当時のすべてのキーを物理的に備えてはいるが、現在では多くのキーボードに存在するWindowsキーがないため、Windows環境では、Win+G のようなショートカットキーが代替できなくて困ることになる。 この問題はSharpKeys [github.com]を使ってCaps Lockを置き換えて代用すると不便が少ないのでおすすめ。