ここでは私の回りにある楽しい自作PCパーツと、楽しい自作PC構成例を紹介する。 私はメーカー製のコンピュータも割と沢山持っているのだが (リスト) 自作PCならMicroftに間接的なものも含めてお金を払う必要がないし、何より自分の好きなパーツを選べるのが一番の利点だ。 とはいうものの、私のパーツの仕入れ方は主にゴミ捨て場等なので、必ずしも欲しいものが欲しいタイミングで手に入るわけではないのだが... その分お金の掛からない趣味になっているのは、本手法の大きな利点だ。
ちなみに私は自作PCではIntel以外のプロセッサを選ぶようにしていて (とはいっても上述のとおり、自分で買っているわけではない)、 これはIntelのはノートパソコンで嫌でも使うし、いろんなところで嫌でも触ることになるのが原因だ。
あと、自分はゴミ拾い派なことを明かした後でアレだが、やはりパーツを買うときはネットショップよりリアル店舗の方が間違えが少なくてよいと思う。 おかしな組み合わせは、すいてる時間なら気づいて警告してくれるし、相性/付属品の情報など、パーツショップの店員には信じられないほど詳しい人もいるのでナメてた人は要注意だ!
CPU | AMD Ryzen |
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クーラー | Thermaltake Floe Riing RGB 240 TT Premium Edition |
Mobo | GIGABYTE B450M S2H (rev. 1.0) |
GPU | PowerColor Hellhound AMD Radeon™ RX 6700 XT 12GB GDDR6 |
Mem | Crucial Ballistix BLS8G4D32AESBK DDR4-3200 CL16-18-18 |
ストレージ | TOSHIBA THNSNH512GCST, HTRAN101 512 GB SATA SSD INTEL SSDSC2CT240A4, 335u 256GB SATA SSD WD20EARX-00PASB0, 51.0AB51 2TB SATA HDD |
ケース | Thermaltake Versa H18 |
電源 | FSP RA2-650 |
拡張カード | 無線LAN TP-Link Archer T4E |
簡易水冷を使いたい、という思いを実現させたパソコン。 簡易水冷クーラーは空冷より若干高価なので、そのために電源とSSD、グラフィックカードは余ったパーツを再利用することになった。 Thermaltake Floe Riing RGB 240 TT Premium Edition は、USB接続のLED/ファンコントローラにラジエータのファンを接続するタイプで、マザーボードのファンコネクタにはポンプ電源を接続するだけですむ。 このため、GIGABYTE B450M S2H のような、ファンの接続口が少ない最安マザーボードでも利用できた。 なお、このファンコントローラは5ポートで、Thermaltake の同じシリーズのケースファンなどを、さらに2つ追加することができて便利。
当初使っていたCPUのRyzen 3500 は、性能の高さとTSMC 7nmの目新しさで著しく評判が良かったMatisse シリーズの一番安いもので、SMTが無効化されたZen 2を6コア6スレッド、L3キャッシュ半分が無効化され16MBという内容だ。 ゲームではSMTは切ったほうがフレームレートは安定するし、直近のアプリケーションではL3 が16MB か32 MBかで大きな性能差はでなさそうと考えてこれにした。 Zen 2 はCINEBENCH 対策に気を使っているようで、SPEC のCINT よりもCFP のほうが強い傾向がある。 水冷クーラーのおかげか、CPUの最大ブーストクロックの4.1GHz 付近をキープすることができる。 2022年に登場した、シリコン貫通ビア (TSV)で64 MBytesのSRAMを積層することで合計96 MBytesのL3キャッシュを搭載したRyzen 7 5800X3D に交換した。 特にゲームで高性能という評判のチップで、普段使っているときでもブラウザで画像が出てくるまでのレスポンスが若干良くなったように感じないこともない。
水冷のラジエータがホコリが詰まると掃除が大変そうなので、ホームセンターで売っていたちょうどいい大きさの集塵フィルタ「Vacmaster 20L用スポンジフィルター FV9501.01.00」をフロントパネルを外したところに取り付けた。 養生テープでとりあえずくっついていそうだが、外れてくるなら針金などで固定したい。
無線LANカードは、評判の良いTP-Linkのカードを初めて買ってみた。
中身はRealtek RTL8812AE [10ec:8812]
で、体重をかけて使うには多少工夫のいるカードという感じの認識になった。
ケースのThermaltake Versa H18 は、前面のグリルのデザインがちょっと前のThermaltake Core G3 という薄型ATXケースに似ている、通気性が良く水冷と相性が良いデザインのものだが、値段はCore G3 に比べても他のケースに比べてもかなり安く3000円台前半で買える。
最近っぽいPCケースで、5インチベイがないが2.5インチSSDは直接固定できるようになっているなど、使い勝手は良い。
電源については、当初PeterPower PP-500RC という古い電源を使いまわしていた。 故障等はなかったが、今後のグラフィックカードの交換を想定すると、12Vが2系統に分かれているPP-500RCが使いにくくなってきていた。 そこで、FSP RA2-650 を新しく購入して使うことにした。 FSP は品質が高い電源に定評があって、その中でRAIDER II というシリーズのこの電源は中くらいのグレードのもの。 ケーブルは固定式で、80 PLUS Silver認証だ。 プラグインタイプのケーブルは、ケース内がスッキリして便利なものの、かわりに部屋の中が散らかるし、長いこと使っているとケーブルが行方不明になることがあった。 今回は教訓を活かして、ケーブル固定式のものを選んだ。 Versa H18 では、電源の設置方向について上下どちらでも固定できるため、電源のファンがケース下側から吸うパターンと、ケース内部から吸うパターンの両方ができる。 ケース内側から吸う方向だと、ケース内上下を分ける板とファンとの間の隙間が狭いので、十分吸気できるか心配していたが、実際に固定してみたところ、電源からそこそこ排気があるため、特に問題ない様子。
グラフィックカードは、このパソコンを組んだ2020年時点で製品のライフサイクル的なタイミングがいまいちだったので、以前から使っていたELSA GeForce GTX 1060 S.A.C 6GBを流用してそのまま使っていた。
その後Radeon RX 6000シリーズが発表されて、Linuxのドライバがディストリビューションに含まれるようになるのを待っていたりしたところ供給不足が発生し価格が高騰、結局Radeon RX 6700 XT (Navy Flounder
)をそこそこまともな価格で購入できたのは2022-04-23であった。
ボード品種はPowerColor Hellhound AMD Radeon™ RX 6700 XT 12GB GDDR6
というもので、Red Devilで有名なPowerColorの、Hellhoundシリーズ初のカード(と思っている)。
Red Devilは裏側コネクタにLEDがあったり、OC/通常モードのBIOS切り替えができるのに対し、このカードはファンとカード裏側の青色LEDイルミネーションで、BIOSも定格クロックのみだ。
LEDイルミネーションは実際そこまで必要ないかなと思っていたのだが、今回の構成のようにグラフィックカードの下側にスペースの余裕がない場合、ケース組込時にファンにケーブル等の巻き込みがないか確認しやすくて、意外と便利だった。
とはいっても通電しないと光らないので超便利というわけでもなく、カード端の物理スイッチで簡単にLEDをOFFにできるので、しばらく使って飽きてきたらOFFにして使いそうな感じがする。AXRX 6700XT 12GBD6-3DHL
構成情報 (/proc/cpuinfo, lspci, dmidecode)
CPU | AMD A10-5700 3400 MHz (BOX版, 65 W) |
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Mobo | ASRock FM2A75M-DGS (MicroATX) |
Mem | GeIL CORSA DDR3-1866 4GB×2 (9-10-9) |
ストレージ | WD2003FYYS-02W0B0 01.01D01 |
円盤 | Pioneer DVR-S05J |
ケース | Antec Solo (拾った) |
OS | Debian GNU/Linux |
AMDのグラフィック統合型の「APU」の第二世代、Trinityが面白そうだったんで買ってしまった。 CPUとマザーボード、メモリだけ新規購入して、ほかはありあわせのパーツを寄せ集めた。 FM2A75M-DGSはファームウェアがUEFIになっていて、このマザーボードはEFI ShellもROMに書いてあるので、Itanium機のような感覚で操作できて面白い。 また、パラレルポートとシリアルポートがピンヘッダで出ているので、急に古い自作JTAGアダプタを使いたくなったときや、PalmPilotとHotSyncしなければならなくなったときでも安心。 オンボードのRealtek RTK8169 はnon-freeのファームウェアが必要なので、PCIe にBroadcom のNIC を追加して使っている。
ハードディスクについては、修理上がり品のWD RE4シリーズのちょっと高級な感じのディスクが今は入っている。
いろいろあって、ある人との間でNEC PC-9801RA21 との物々交換で手に入れたCPUクーラーNoctua NH-U12S を取り付けてある。 FM2A75M-DGS はバックプレートがなかったので、バックプレートだけ購入する必要があった。
2018年現在、CPU内蔵のRadeon用のドライバfglrx
が新しいLinuxカーネルでは動かなくなってしまったので、オープンソースのradeon
で使うことになる。
GPU割り当てメモリを最小の32 MBにして、VMのホスト (KVMを利用)として使用中。
Debian 9 Stretch
でradeon
使用時は、カーネルパラメタにradeon.bapm=1
を渡さないとAMD Turbo Coreが効かなかった。
このパラメータをセットすれば、cpupower monitor
コマンドを用いることで、4.0 GHz 近くまでクロックが上がっていることを確認できた。
CPU | AMD Phenom X4 9350e 2.0 GHz 65 W (HD9350ODJ4BGH) |
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CPUクーラー | ASUS X-Mars (落ちてた) |
Mobo | J&W MINIX780G-SP128M (Mini-ITX) |
BIOS | 080014 (05/14/2010) |
Mem | 200pin PC2-6400 SO-DIMM 2 GB (ノーブランド) × 2 |
ストレージ | SUPER TALENT FTM32GL25H 0909 (32 GB) |
円盤 | Optiarc AD-7630A (IDE; スロットイン) |
ケース | IN WIN Wavy 160W電源版 |
OS | Arch Linux |
きっかけはPhenom IIを買った友達からPhenom X4 9350eをもらったこと。 マザーとメモリは中古で購入で、ケースは新品。 それ以外は余っていたものを使ったので総工費1万数千円だった。 私はメモリモジュールに関しては中古派で、QCをちゃんとしているか分からない新品より、 中古屋の人が一応チェックしているであろう中古のモジュールを信用している。 そっちの方が安い場合が多いし。 ヒートシンクはAsusのX-Marsで、これは銅とヒートパイプが載った豪華なクーラーで、Minix780G-SP128MBで使うと、CPUソケットに近い方のメモリに微妙に干渉する。 怖かったので、絶縁テープで短絡予防をしておいた。
このケースは小型でデザインも好みなのだが、夏に空調を入れないでこのクラスのプロセッサを使うと、ケース外側がお風呂のお湯と同じくらい暖かい感じになる。 また、ケース上部のファンの外側の、目隠し用のプラスチック部品が共振することがあって、これについてはイヤホンを使えばよい(ぉぃ このケースはLow-profileのブラケットなので、RS-232Cを引き出すのが付けられなくて困っていたが、ある日閃いた。 昔のビデオカードについていた、Low-profile用のブラケットにRS-232Cコネクタを移植することができる! 3列15ピンと2列9ピンが同じ大きさで良かったと始めて思った。 これまでは見分けにくいので嫌いだった。
AMD 780GのRADEON HD 3200については、UMA+SidePortモードで使っている。 SidePortだけだと目に見えて遅くなる。 このビデオ機能には、予想以上だった部分とちょっと期待はずれだった部分が入り混じっていて、予想以上だった部分は、割と重いといわれているゲームでも効果を切っていけば割と動いて、同じ設定のGeForce 6800に勝らないものの同じクラスの性能が出る点だ。 一方で、解像度を上げたり、メモリ参照が多そうなシェーダーを動かすとフレームレートがみるみる下がる。 こうしたことから、実効メモリバンド幅が大したことなさそうな印象だった。 まともにゲームで使えるのはDX9世代のものだと1024x768, OpenGLでも1280x1024前後までな感じ。 全体としては自分のAMD補正もかかって、よいチップセットだと思っている。
2013-NOV. メモリを玉突き式で交換し、@bit
というメーカーのSN325561338
というチップが載ったPCN2-800/2GB
とラベルが貼ってある怪しいSO-DIMM×2という構成になった。
なおこのメモリは2枚買ったところ1枚が初期不良だった。
不良を交換した後も一回Segmentation faultしているし、このメモリはヤバい、避けられるなら避けた方がよい。
CPU | Intel Pentium 4 1.5 GHz (Socket 423) |
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CPUクーラー | AgilentのPA-RISCっぽいやつ (落ちてた) ArctiCooler HACC-0001 |
Mobo | ASUS P4T |
BIOS | 1007 |
Mem | Infineon RIMM PC800 ECCつき 256 MB × 4 |
ストレージ | 日立 HDS722580VLAT20 (80GB IDE) Plextor UltraPlex Wide PX-40TSUWi (Firmware 1.05) |
ケース | Enermax CS-588PRO 白 |
拡張カード | AGP : NVIDIA Quadro4 980XGL PCI1 あき PCI2 3Com 3c905B-TX PCI3 IEEE1394カード μPD72870 PCI4 Adaptec SCSI 29160 PCI5 Turtle Beach Santa Cruz (サウンド) |
OS | Microsoft Windows Me, Debian 12 |
ASUS P4Tはシンプルなマザーボードで、Ethernetもサウンドもついていない。 ATXマザーボードのサウンドに関しては、好みのNICやサウンドカードを付けることが大半のような気がするので、 マザーボードメーカーは無駄な機能をつけずに価格を下げたりリソースを開放したりしてほしいものだと思っている。 P4Tはコンデンサが豪華で、OSコンやタンタルコンが使われている。 また、RIMMまでの配線パタンが変に太くて高級感がある。
Socket 423 はPentium 4 の最初のソケットで、1.5 GHz はそのなかでも最初に発売された品種だ。 Pentium 4が実装するNetburst マイクロアーキテクチャについて、最後の世代のPentium 4であるPrescott の発熱が大きかったことから負のイメージを持たれがちだ。 実際には、このPCに入っている初代Willametteコアや、第二世代のNorthwoodコアはそこそこの電力で高クロックを実現し、この年代のプロセッサとして性能は悪くなかった。 クロックあたりのSPEC CINT2006の性能でいうと、かなりあとの世代のArm Cortex-A53 と実測でだいたい同じだ。 しばしばPentium 4の問題点とされるRDRAM についても、性能の面だけで言えば、Pentium 4でSSE2 のNon-temporal Storeを使えばきっちり額面通りの性能が出る。
CDドライブのPlextor PX-40TSUWi は、ファームウェア1.04 では4倍速CD-RWを読まなかったが、1.05 にしたところ問題なく読めるようになった。
CPU | AMD Athlon MP 2000+ 1666 MHz × 2 |
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Mobo | Tyan Tiger MPX S2466 |
Mem | PC-2100 ECC Reg. 512 MB × 4 |
ストレージ | Seagate Barracuda 7200.10 ST3500830A 3.AAC DVD-RAM 松下SW-9574S ADX4 |
ケース | Enermax CS-588Pro 紫 |
拡張カード | AGP : Matrox Millenium G550 102b:2527 PCI64-1 NetXtreme BCM5701 Gigabit Ethernet 14e4:1645 PCI64-2 Intel 82545GM Gigabit Ethernet 8086:1026 PCI1 あき PCI2 VIA Fire II IEEE1394 1106:3044 PCI3 Yamaha YMF744B 1073:0010 |
OS | Gentoo Linux |
Tyan Tiger MPXは、Socket Aのデュアル構成のマザーボードで、AMD 760MPチップセットを搭載している。
初期ロットはチップセット由来のUSB不具合で、オンボードのUSBが使えないものがあったそうだが、この個体のUSBは問題なく使える。
消費電力が当時としては大きいからか、安定して使える電源を選ぶのが難しく、また、使えても壊してしまうことが何回かあった。
このマシンで今使っている電源は4代目だが、別に良いものというわけでもなく捨てられていたKAMARIKI II。
メモリはRegistered ECC DDR SDRAMに対応していて、現在2 GB搭載している。
この容量のECCメモリを搭載していると、起動時に最初に画面が出てくるまでに1分くらいかかる。
構成情報
CPU | Intel Pentium III (Tualatin), 1.13GHz, 512KB |
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Motherboard | Shuttle FV25 |
Mem | 2× PC-133 SDRAM 512 MBytes (合計 1 GB) |
ストレージ | Seagate ST340014A 3.06 |
拡張カード | PCI AdvanSys ABP940-U / ABP960-U 10cd:1300 |
OS | Debian 11, MS-DOS 6.2 |
発売当時、格好良くて使い勝手も結構良いケースを出していたWindyブランドの、当時流行っていたキューブ型PCのベアボーン。
マザーボードはFlexATX という、現在のMini-ITXより少し大きい規格のShuttle FV25で、チップセットVIA Twister-T内蔵のSavage4相当のグラフィックス機能や、IEEE1394、100MbのEthernet、PCI拡張スロットなどが利用できる高機能なものが採用されている。
2004年ごろ、このマザーボードの一番背が高い電解コンデンサ3本が液漏れした状態で捨てられていたので、交換したところ動くようになった。
キューブ型とは言っても、形や使い方としてはSPARCstation IPXみたいなのに近い。
Linuxでのcpuinfoやdmesgなど
CPUは0.13μm のPentium III Tualatin
が利用可能で、なにかの測定器をバラしたら入っていた組み込み用Tualatinを入れている。
キャッシュは512KBなので、Pentium III-Sと多分同等のものだが、CPUID
命令で出てくるブランド名がIntel(R) Pentium(R) III CPU family 1133MHz
となっている。
マザーボード内蔵サウンド機能が充実していて、DOSでTSRを使えばSoundBlaster互換機能が利用可能なため、DOSゲームもプレイ可能だ。