MCAのRS/6000 用の8ビットフレームバッファ。
ボードは51G8274, FRU# 43G0601, P/N 43G0443.
識別はブラケットの1-9
で行うべし [1]。
1280×1024, 1670万色中256色表示可能な2Dのアクセラレータ。
DSPのTMS320C30GEL が2つ載っている。
メモリはMultiport CMOS Video RAMが10×HM538253TT-8 (合計 2.5 MBytes)とSRAM が4×HM628128ALFP-5 (合計 512 KBytes), 別のSRAMが 4×CXK581001M-70L (合計512 KBytes)という謎の構成。
RS/6000 Type 7013で使えるMicro Channel (MCA)用のグラフィックカード。
あからさまにシリコングラフィックス (SGI)製。
識別はブラケット部分の1-3
というステッカーで行えばよろしいとのこと [1]。
ラスタライザのボードセット(71F1112)は3枚組で、71F1114, 42F6889(81F7923), 71F1149で構成されていた。
71F1114はMEV2 ASSY # 030-8027-002 REV A
というSGIっぽいP/Nがシルクされていて、SGI XMAP2
と書いたチップが5つとRAMDAC, 多数のメモリが載ったボード。
42F6889は[1]で触れられているZバッファボードか24-bitアップグレードボードのいずれかで、ボードの品番が42F6889でオプションとしての品番が81F7923であるように感じる(根拠なし)。
MZB1 ASSY #030-8028-003 REV A
とのことなのでZバッファである可能性が高い。
71F1149は上記二枚のボードがネジ止めされている真ん中のボードだ。
基板には思いっきりSilicon Graphics Inc
と書いてある。
ジオメトリは別のMCAボード71F1111に載っている。
オプション番号は81F9188。
このボードはSGI的にはMGE2 ASSY# 030-8024-003 REV A
らしい。
Weitek XL-3132がFPUだ。
RS/6000用のこの設計はPS/2用にも移植され、IrisVisionとして発売されていたらしく、そちらの解説 [4crawler.com]も参考になる。
System 36/38 の端末 (workstation) エミュレーションをPCで実現する、マイクロチャンネル用 (MCA) のボード。
このカードをPS/2 やPS/55 に接続することで、5250 端末として使えるようになる [ibm.com]。
Option part number は69X6279 で、Replacement part number (FRU) は 69X6294 [ibm.com]。
基板のID は93X2695A、アートワークは93X2694。
System/36やSystem/38 はSystem/3 の系統の小型のコンピュータだ。 後継はSystem/40 ではなくてAS/400という名前になった。 その後eServer iSeries を経て、ハードウェアとしてはUNIXサーバと統合されてPower Systems になった。
このカードでまず目につくのは大きなMonolithic System Technology (MST)風味のチップで、93X2670ESD IBM 9314PQ 19321000CT
と書かれている。
その隣にも似たパッケージの7378945ESD IBM 9352 19332000SL
が実装されている。
MSTは5110で使っているのと同様で、IBMがS/370 で使い始めた高性能なパッケージ技術だ。
カードには自前のCPU が載っていて、ジーメンスのSAB 8088-2-P が実装されている。 Intel N8259A-2もその隣にあり、メモリは3×SEC KM44256CJ-7 で合計384 KBytes ということになりそう。
XGA の表示ができるMCA 用のビデオアダプタ [2]。
ノンインターレースだと75 Hzで1024×768, インターレースなら48.8 Hzで1280×1024 までいける。
VRAM は8×TC524256BZ-10 なので、合計1 MBytes。
カードは32-bitのマイクロチャンネルのボードで、バックプレートと通常のマイクロチャンネルのカードエッジの間に、Base Video Extension (BVE)コネクタというのがついている。 BVE がついていない拡張スロットではこのピンは浮いていても大丈夫とのこと。 また、16-bit マイクロチャンネルのスロットでも使えるとのことなので、実際PS/2 Model 55 SXでも物理的に設置不可能な8514/A用のAVEがついているスロットを避ければ利用できた。
Micro ChannelのRS/6000用のフレームバッファのプロトタイプ。
チップのシリコンダイを直接プリント基板に実装している様子や、各部品のレイアウトから GXT150M の設計中の基板の模様。
GXT150M はワークステーションで一般的な13W3 コネクタで出力だが,この基板では出力はVGAやXGAと同じHD15コネクタ。
39G8754 IBM 98 というチップが表裏で合計8つ実装されているのもGXT150M とおなじ。
製品版のGXT150M は1994年6月10日に出荷開始の $2,195 のカードで、1280×1024, 256色にて、X11のライン描画に強いカード [ardent-tool.com]。 RS/6000 Model 397 での標準グラフィックだったらしい [1]。
マイクロチャンネル (MCA)のオーディオ入出力・モデムボード。
おそらくRS/6000用。
表面にはK2+α
の手書き文字、裏面にはラベルでIBM R2141 ES D&P RP#1
ラベル上に手書きでOVT#60
の記述がある。
シルクでP/N 65F0017 EC No.C27693A と書いてある。
IBM はオーディオとモデムを同じDSP でやるのに凝っていた時期があって、PC ではMwave として広く使われた。
このボードがMwave と関連あるかはまったく分からない。
このボードではメインのチップは東芝TC110GC9ES, SRAMが5×Sony CXK58256SP-45で合計 160 KBytes.
ADCは旭化成AK5326-VP, DACはBurr-Brown PCM1700U.
ISAバス搭載のRS/6000用の8ポートシリアルカード。
P/N 11H5968, FRU 11H5969で、ラベルには8-port async EIA-232,ISA
の記載がある。
64個もダイオードが並んでいてなにごとかという見た目をしている。
設定については[3]を見ればよく、AIX からの使い方はAIX 4.3.3 のドキュメンテーションCDの2枚めに含まれる [4]が詳しい。
メインフレーム屋さんのクセなのか、単なる8ポートのシリアルのボードなのに 16 MHzのMIPS R3000コアが乗ったIDT 79R3041-16Jを搭載していて一見不必要にインテリジェント。
この時代はまだPowerPC 604が出たくらいの時期なので、組み込み向けのPowerPCコアが利用できなかったのだろう。
RS/6000 43p-120 (Type 7248)のAIX 4.3.3で使っていて、一番上のISAスロットではカードの初期化がうまくいかず利用できなかった。
現在は上から2つめのスロットに刺さっている。
ドライバはAIX のCDに devices.isa.cxia
として収録されている。
smit
からは38,400 bpsまでしか選べないが、stty_cxiaを使うと152,000 bpsまで設定可能なようだ。
現状専用コネクタからのファンアウトボックスがないので実際通信可能であるかは試せていない。
一見なんの変哲もないISA 用のEthernetカードだが、これはPNP のIDが IBM0010
のRS/6000用のカード。
AIX 4.3.3のprtconf
からは上記のIBM ISA イーサネット・アダプター
として認識される。
カタログに載っている名前だと、LETTER NUMBER AG95-0165 [ibm.com]のEthernet Adapter, ISA (Short)
が該当しそうで、これの注文番号は2981ということになりそう。
RS/6000 43p-120 (Type 7248)ではシステム標準のEthernetはツイスト・ペアの10Base-Tだけなので、AUIや10Base-2が必要な要件があるとこのカードを追加でつけておく必要がありそう。
搭載チップ自体はごく一般的なNational Semiconductor DP83905AVQBで、ROMのソケットに25H6142
のチップが刺さっている。
AIXではdevices.isa.IBM0010
を導入しておく必要があり、AIX 4.3.3のCDにはこのファイルが同梱されている。
PC向けのISA PnPサウンドカードで、一見単なる低価格志向の特徴の少ないサウンドカードだが、これ一枚持っておけばDOSからWindows 95くらいまでの環境のサウンド機能は賄える便利なボード。 シルクの型番はS-16WP1/L KD100604で、IBM FRUは55H7240。 FRUとカード名の対応はAG97-0144 [ibm.com]で確認でき、Waterford II の説明はAptivaシリーズのアナウンスA97-0154 [ibm.com]で読める。 このカード自体は打ち捨てられたPC 700シリーズから抜き取ったものだが、主にAptivaシリーズにバンドルされて出荷されていたもののようだ。
チップはCrystal CS4237B-KQ で、このチップ単体で
SoundBlaster ProとWindows Sound System (WSS)相当の機能を持っている。
OPL3 互換のFM音源も内蔵していて、FM音源の実装としてはヤマハ由来ではないものの、実際DOSゲームの音を聞いた感じ、全く違和感を感じなかった。
ほかに、シングルチップのMIDI音源 Crystal CS9236-CL も搭載していて、Windows 95からはコントロールパネルのマルチメディアのところでMPU-401を選ぶとこちらの音源が利用できた。
CS9236 の音は典型的なWavetableの音で、これはこれで味があるので持っていて損はなさそう。
背面の端子が色分けされているが、現在一般的になったPC99標準の色付けが決まるより前の製品なので、出力端子が桔梗色に、マイク端子が緋色になっている。
ドライバはIBM が配布していたもので以下のCS4239ものを利用できた。
このドライバを導入すると、C:\Windows
あたりにDOS用の初期化ツールなども展開される。
BIOSでPnP OS Installedをオフにしておけば、BIOS側で初期化してくれるので、DOSでは特にドライバがなくても動作はする。
RS/6000 Graphics Handbook. International Technical Support Organization. March 1999. SG24-5130-00 [ps-2.kev009.com].
93H3471
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