のちにCreativeに吸収されたサウンドボードのメーカー。
ISA PnP対応のサウンドカード。
1996年製造。
これ以前のEnsoniqのサウンドカードはMotorola 68000が載っていたようなのだが、この世代から68は載っていない。
また、この世代から、DOSにおいてはTSRを用いてAdLib/SoundBlaster Pro互換になる構造になった。
1MBのMIDI音源ROMを持っていて、GM/MT32相当の音が出るらしい。
WSS相当の48 kHz/16 bitの全二重PCM音源つき。
主なチップとしてMARK5-RO
とOTTORED
というASICと、オーディオコーデックのAD1845JPを搭載している。
1997年発表のPCIバス接続のオーディオボードで、GatewayのPCに内蔵されていたりしてよく見るもの。 PCI接続だが、DOSゲームにはTSRを使うことでSoundBlaster互換を実現し対応している。
だが、このボードの存在価値はそんなところにはない。
このボードの一番便利なところは、Alphaで動くTru64 UNIXが公式のドライバを持っているところだ。
Tru64でサウンドとかビデオを扱うには、メディアAG-RHB7F-BE
hp Tru64 UNIX version 5.1B-1 associated products volume 1
からMultimedia Service を導入する必要があるわけだが、この中にキット MMEDRVENSONIQ304
が含まれている。
AlphaStationの大半やPWSにはサウンド機能が内蔵されているが、最後の頃のAlphaStation DS20e とか、自前でマザーボードAlphaPC 164とかで組む場合にはサウンドをどうするかが問題になりがちだ。
このカードを使えば安価にTru64で使えるオーディオ環境が構築できる。
ただし、このTru64のドライバの様子を見るとES1371のみ対応で、同じような雰囲気のボードのES1370は対応していなさそうなので要注意。