SunのSPARCstation 5 は168-pin 5V FPM ECC regitered DIMMで、Sunのマシンの中では比較的入手性のよいメモリを使っている方だ。 入手性のよいってのは、他メーカーのマシンでも使われることがあるっていう意味だが、そんなメモリでももはや現在では入手が困難になりつつある (2012-10-25現在の話、今後入手性が改善することもなさそう)。一方で、Enterprise 3000は、168-pin 3.3V FPM ECC registered DIMMで、 3.3Vなので更に入手性が悪いのかと思いきや、SS5が32MBまでのモジュールしか使えないのに対し、E3000クラスのマシンは大容量のモジュールが沢山刺せるので、 交換した32MBのモジュールが大量に余っている人も多いと思う(?)。私のE3Kは40×128MB+8×32MBの構成にしたので、皆さんと同じく、 大量の3.3Vのモジュールが手元にあったのだ。
そういう訳で余った3.3V 32MBのモジュールをなんとかしてSS5に刺したい!が、電圧が違うと爪の位置が違うので物理的に刺さらない。
ただ、3.3Vの部品って5Vで動くことが多い気がするので(気がするだけかもしれません…)、爪にあわせて削れば動くのではないか、ということで、
上がSS5のメモリ、下がE3Kについてたメモリ。真ん中の切り欠きの位置が違う
E3Kの真ん中の切り欠きを削って刺さるようにした!!
ちなみに、今回削ったモジュールに載っていたチップは三星のKM44V4000CS-6で完全に3.3V品だった。
認識する!動く!最大容量の256 MBになって、これでSPEC CPU2000も動く!
(写真はTATUNG microCOMPstation-5という互換機)
この方法を使うことで、Ultra5/10のメモリ(168-pin 3.3V ECC EDO registered)をAlphaStation 500(168-pin 5V ECC EDO? registered)に使ったり、
E3K用の大容量のメモリをPCI PowerMacで使ったりということができるようになるかもしれない。