Sega Model-1 (Virtua Fighter) PCB

怪しい基板が不法投棄されているのを回収した。 これはアーケードゲームの基板で、初期の3Dゲームとしてよく知られているバーチャファイターの基板セットだった。

この基板の各コネクタの説明などは、MAMEのソース中のコメント [gitlab.com]が詳しい。 また、この基板で動くゲームについては、System 16の Model-1 のページ [system16.com]が詳しい。 このページでは、基板の実装の様態の写真を掲載する。

メインのボード組

CPUを含むボードは三枚重ねになっていて、一番上から

という構成だった。
Sega Model-1 Arcade PCB

CPUボード中央上側にCPUは実装されている。 CPUはNEC V60 (μPD70615GD-16) で、これは仮想記憶をサポートしている、32-bit幅のレジスタを持つ、命令長が可変なプロセッサ。 CPUの下側にあるDSP 型番ががゲームにより異なるようで、このボードに載っている315-5724はバーチャファイターのものらしい。
Sega Model-1 CPU PCB (Virtua Fighter) 837-10015-91

一番下のグラフィックボードは、ラスタライザ関係が入っていそうな感じの、メモリだらけのボード。 CN4 という目立つコネクタは用途不明らしく、RGB信号は CN3から出るらしい。 このことからもわかるように、このボードはJAMMA規格ではない。
Sega Model-1 Rasterizer PCB (Virtua Fighter) 837-7894-02

ROMボード。 EPROMとマスクROMが搭載されている。
Sega Model-1 ROM PCB (Virtua Fighter) 834-10170

サウンドボード

サウンドボードは2枚重ねになっていて、たぶんサウンドバンクのROM容量とか、同時発声数の事情で2組のオーディオ出力端子から音が出てくる。
Sega Model-1 Sound PCB set (Virtua Fighter)

下側のボードにはサウンド制御用のTMP68000N-10 が載っているほか、タイマ用に使っているという話のYM3438と、サウンドチップの315-5560 とサウンドROM が載っている。
Sega Model-1 Sound PCB (Virtua Fighter) 837-10020

上側のオプションボードにも、下と同じサウンドチップ 315-5560 とサウンドROMが載っている。
Sega Model-1 Sound Option PCB (Virtua Fighter) 837-8680

I/Oボード

コントローラを接続したりするボード。 Z80 CPUが載っているほか、珍しいものとしては光ファイバーの端子がある。何に使うものだろう?
Sega Model-1 I/O PCB 837-8936-91

このボードどうしましょう…

CPUボードと各ボードを接続するケーブルがなかったりして、動かすところまで至っていない。 したがって、動作確認等できていない状態だ。 活用できる方がいたら譲りますので、ページ一番下のContactのところからご連絡いただければと思います・・・ 無事、引き取ってくれる方が見つかりました。