Intel

iSBC-86/35

Intelの昔の組み込み向けボード、iSBCシリーズの基板。 搭載プロセッサはD8086-2で、周辺チップでUARTやPIOを備えている。 ボードはMultibus-2のバックプレーンに刺すことができるようになっている。 iRMX-86というリアルタイムOSがIntelによりサポートされている。 最近Intelは組み込みに再び力を入れ始めたようで、Galileoはどんな感じに展開していくのだろう。
iSBC-86/35

Xpress/LM XLXBASE8TE8FS

IntelのEISAバス/486のサーバー。 CPUは486DX/33MHz, チップセットはIntel 82350DTで、BIOSはPhoenix E486 1.00.12AM0だった。 Intelのマザーボードのバージョンの読み方は、末尾の英文字+数字(ここではAM0)が種類で、その前の数字(ここでは1.00.12)がバージョン番号なので分かり辛い。 CPUが別ボードに載っていたり、SCSIがオンボードで付いていたりと何かと高級感がある。 ひどく重く、その原因は箱の中にもう一つ箱を入れるという珍しい設計も原因かと思う。 BIOSまで上がるが、内蔵バッテリーが切れていて、EISAのコンフィギュレーションを保存できなくなっていた。 バッテリはSunのNVRAMと同様、封入されている為、交換が面倒だが、 DS1287のバッテリ交換の手順を公開してくれる親切な人がいたため無事交換できた。
Intel Xpress LM Intel Xpress LM Nameplate Intel Xpress LM Motherboard Intel Xpress LM CPU BOARD System Speed Test Ver 4.78結果

EISAはEISA Configuration Utilityという、マザーボードとBIOS versionに応じたプログラムを用いて構成情報を作成し、NVRAMに保存する必要がある。 このマザーボードの場合、構成情報を作成しないと、オンボードのAIC-7770 EISA SCSIコントローラがBIOSを導入してくれない。 適合するEISA Configuration Utility(ECU)はECU_X&GX.EXEとして配布されていた(この中には!INT30F1.CFGINT30F1.OVLが存在するため判定できた)。 公開されているECUに対応するBIOSのバージョンは1.00.16のため、Intelのサイトに公開されているAM0シリーズ用のアップデータとインターネットで回収した1016AM0_.BIO, 1016AM0_.BI1, 1016AM0_.BI2, 1016AM0_.BI3を使って当該のバージョンにBIOSを更新した。 これでやっとEISA Configuration Utilityが動き、無事SCSI HDDからMS-DOS 5.0が起動した。

BIOSのAM0から、このシステムがXpress LMという名前のものであるらしい [biosrepair.com]ことが分かるが、それ以外に機種名のヒントはない。 IntelはIntel® Xpress Server Platformサポートサイトで呼んでいるが、ここにあるBIOSより新しい版が別サイトで公開されているし、ECUは配布されておらずあまり役に立たない。 良くお世話になるstason.orgではPEACOCK AG 80486/PENTIUM EISA XPRESS [stason.org]が近いように見える。 これは単純にこのシステムと同等のマザーがPEACOCK AGのシステムにOEMされただけ、という気がする。 EISAのID 30F1は、Linuxのdrivers/eisa/eisa.idsによるとX-Series Premium System Boardと書いてある。
Screenshot of EISA Configuration Utility, page 1 Screenshot of EISA Configuration Utility, page 2 Screenshot of EISA Configuration Utility, page 3

Intel® Server System SR870BH2

1.4 GHz Intel Itanium 2を2本積んでいるハイエンドマシン。メモリは4 GBytes (8× 512MB DDR266 Reg-ECC SDRAM)。 Linuxから見える各種情報

本来ラックマウントのリファレンス設計サーバーを、魔改造してデスクサイド用の静音マシンにした商品で、Visual Technologyが販売した様子。
Intel SR870BH2 modded Intel SR870BH2 modded (back)

[1]に載っているブロック図を見ると、SNC-MというノースブリッジからはRDRAM0〜RDRAM3というバスが出ていて、それぞれがMRH-Dに入り、DDR DIMMはMRH-Dにそれぞれ2本ぶら下がる、という構成になっている。 この構成はをみて思い出すのは、i820チップセットのMTHだ。 i820は元々RDRAMを使うPentium III用のチップセットなのだが、オプションでMemory Translator Hub (MTH)を使えばSDRAMが使えるという話だった。 が、MTHにバグが見つかって、すぐ修正されて無償交換になったものの、SDRAM版のマザーはほぼ見なかった。 機能的にはMTHのDDR版がMRH-Dということなのだろう。 サウスブリッジはICH4で、i845GやE7205チップセットと共通。

  1. Intel Enterprise Products and Services Division: Intel® Server System SR870BH2 Technical Product Specification Revision 1.0. August, 2003.

Intel® Server System P4000CP Family (P4308CP4MHGC)

2×Xeon E5-2680 @ 2.70 GHzを搭載したタワー型のシステム (ark.intel.comの情報)。 ECCつきのDDR3が64 GB載っている。

マザーボードはIntel S2600CP4で、このボードの弱点はPCIeのx16リンクが存在せず、最大x8リンクになる点だ。 物理的にはx16のスロットが存在するので、グラフィックボードを刺すことはできる。 PCIe 3.0対応のグラフィックボードならx8でも帯域は問題にならないかもしれないが、PCIeのレーンを使いきれないのは何とも気持ち悪いのだ。 それに、今載っているCPUはPCIe3.0非対応だ。 CentOS 7で動いている (cpuinfo, lspciなど (長い))。
Intel Server System P4000CP Family P4308CP4MHGC drive bays back of the system Intel S2600CP4 motherboard in the P4308CP4MHGC