回収してきたMacintosh LC IIが起動しない。 Google先生と相談していると68k Mac Liberation ArmyにCapacitor Replacementというページを発見した。 一方で、そのページはアルミ電解コンデンサをタンタルコンデンサで置き換えろ、絶対リークしない(キリッ みたいなことを言っていて、タンタルコンデンサの故障モードがクローズで──といった議論がない。 胡散臭い。
タンタルコンデンサで置き換えるのは怖い。 故障した時にショートして他の部品を巻き込む可能性が高い。
そんなわけでMacintosh LC IIのロジックボードの電解コンデンサを「正しく」交換した。 (2010/08/08)
識別字句 | 容量[μF] | 耐圧[V] |
---|---|---|
C2 | 47 | 16 |
C3 | 47 | 16 |
C4 | 47 | 16 |
C10 | 100 | 6 |
C11 | 10 | 16 |
C12 | 10 | 16 |
C13 | 47 | 16 |
C14 | 10 | 16 |
C15 | 10 | 16 |
C16 | 10 | 16 |
C17 | 10 | 16 |
C18 | 10 | 16 |
C19 | 47 | 16 |
C21 | 10 | 16 |
C22 | 1 | 50 |
C97 | 10 | 16 |
C139 | 10 | 16 |
電源は電源で壊れているようで、電源から「カチッカチッ」という音がして起動しない。
ということで適当なAT電源を使って動作確認した。
ピンアウトはこちら。
ほとんどを日ケミの電解コンデンサにした。これであと20年は動く!!
コンデンサの背が高くなったので、LC PDSのボードを刺すと干渉するようになってしまったかもしれない。
ベンチマークをとって安定性を確認。030は結構熱い。
TDK 699-0153という型番の電源が載っていた。電源を開けると、一見問題がなく見えるが...
ELNAの電解コンデンサが全滅だった(薄茶色のもの)。下から吹いている。
識別字句 | 容量[μF] | 耐圧[V] |
---|---|---|
C54 | 270 | 25 |
C53 | 270 | 25 |
C56 | 56 | 25 |
C64 | 270 | 10 |
壊れたOlivettiの電源から良さそうな電解コンデンサを移植した。 結果、LC IIは完全に動くようになった。