Weitek Power 9100と、Weitek Video Power 9130
を搭載した、PCIバス用のビデオキャプチャ機能付きグラフィックカード。
1995年4月発売とのことで、Weitek Power 9100自体は頻繁に見るものの、Weitek Video Power 9130搭載カードはちょっと珍しい。
基板は36H0221という型番らしい。
ビデオキャプチャ部分はPhilips SAA7196 H AB5221.1 が載っていて、DACはIBM 37RGB514CF17 03H5428を搭載。
VRAMはIBM025170LG5B-60を8チップで、合計4 MBytes ということになりそう。
1998年発売のDVキャプチャ・編集ボード。 入出力端子は5インチベイに搭載可能なブレイクアウトボックスに実装されている。 ビデオ入出力はDV (IEEE 1394/FireWire)に加えてアナログのコンポジット、Sビデオに対応しており、オーディオはアナログとS/PDIF(Coaxial, Optical)に対応している。 このボードはWindowsで動く専用のツールでしか利用できず、OSからIEEE 1394やオーディオのインターフェースとしては見えない。 そういった作りの分、キャプチャは非常に安定している。
実装としてはPhilips SAA7146Aを中心に、アナログビデオ入力はPhilips SAA7111A, オーディオDAC/ADCはTDA1309Hを使い、ハードウェアDVコーデックSony DVBK-1/AとPLD Altera EPF81500AQC240-4でコーデック周りのやりとりをしていそう。
メモリは沖電気のM518221-30Jというフィールドメモリを6チップ搭載していて、チップあたり2 Mbit (256×8 bit)だ。
DVの解像度だと720×480でRGBそれぞれ345,600 byteなので、このバッファには非圧縮だと1フレーム (2フィールド)しか載らなそう。
DVBK-1/Aはこの世代のDVキャプチャボードでしばしば使われていたモジュールのようで、このボードでもDV (IEEE 1394)の端子はこのコーデックボードに直結になっている。
やたらチップ数が多くて密度も高いこのボード、不思議なのはマイコンH8/3837とTI ZA4024PZが2セット搭載されている点で、偶数フィールドと奇数フィールドで分けて処理してるとかか?
Windows環境でビデオのプレビューを表示するためには、ビデオオーバーレイに対応したビデオカードを利用する必要がある。 インターレースのビデオを扱うのは昨今あまり必要がなくなりつつあるが、オーディオキャプチャ用としては16 bit 48 kHz で非常に安定してキャプチャできるのでまだまだ現役としての利用価値がありそう。
2007年発売の、HDMI/アナログRGB/コンポーネント接続対応のPCI-Express用ビデオキャプチャボード。
HDMIなら1920×1080/60iまたは1280×720/60p に対応していて、DVIからの1280×1024入力は30 fpsでのキャプチャに、1024×768までは60 fpsでキャプチャできる。
便利なのは、アナログRGBに対応しているところで、1280×1024を30 fpsで、1024×768までは60 fpsで取り込むことができるため、古いワークステーションのプログラムの動作の様子を撮影してビデオに残すなどの用途に最適。
専用のプログラムを使い、Canopus HQでエンコードされたファイルにできる。
ffmpegがCanopus HQに対応しているので、開けなくて困ることはない。
FPGAのXilinx Virtex-4 XC4VSX25-10Cに行くまでに、PCIe—PCI 66MHz—ローカルバスと2つのブリッジを経由して接続する設計になっている。 普通にPCI 66MHzのカードを売っても、対応している環境が少ないし、対応している環境でも他のカードの影響でうまく性能が出せないケースがあるので、PCIe からのブリッジにしたのは合理的な設計と言えそう。 入出力端子は、HDMIはバックプレートに直接接続できるが、アナログRGBとコンポーネントについてはそれぞれ専用のケーブルでminiDINコネクタに入れてやる必要がある。 アナログRGB用のピンアウトを調査中。