CACheといってもメモリキャッシュとは関係なく、Computer-Aided Chemistryとのこと。 公式サイトのFAQ [cacheresearch.com]によると、テクトロニクスから1991年にスピンアウトして、Oxford Molecular Groupに売られ、2000年に富士通に売られ、2009年に事務所を引き払ったらしい。
公式FAQのBrochureとを見ると、化学系の計算と可視化をするボードのようだ。
日本では、CAChe - 化学者用3Dモデリングシステム [archive.org]としてキヤノン・スーパーコンピューティングS.I.が販売していた模様で、このページはこのボードの正体をかなり明らかにしている。
ボードはメインのNuBusボードと、その上に載るメモリボードから構成される。
NuBusボードのヒートシンクの下にはMotorola XC88110RC40Dが載っている。
モトローラ88000系のチップが実製品で使われているのを現実に見るのは初めて.
ヒートシンクにはグリスが塗ってあって、それなりに発熱があるようだ。
DRAMは左端に16× 東芝TC514800AJ-70が載っているので、小計8 MBytesだ。
DESIGNED BY: JOE HUBERT/MERLIN MILLER
とのこと。
メモリボードはCXP-ME1
という品番で、表裏合わせて64個のMicron MT4C4001JDJ-6が載っている。
このボードのメモリ容量は32 MBytesだ。