BTRONは1B, 2B, 3Bというバージョンの呼び方をしていたようで、この中でMCUBE用に提供されていたのは3Bと呼ばれているものだ。 パーソナルメディアから頒布された3Bはいくつかのリビジョンがあり、私の手元にあるものは
3Bインストール用FD— 3.5インチフロッピーディスク 6枚組
3Bインストール用FD— 3.5インチフロッピーディスク 5枚組
3B/MCUBE R2.000— 3.5インチフロッピーディスク 5枚組
の3種類だ。 ここで紹介するインストール手順はこの中で最新の、1997年6月版を利用した。 ディスクの番号は以下の通り。
ここで紹介するインストール画面は、公式の頒布物に含まれる手順 [1]に従って実施したものだ。
まず、MCUBEのモニタに落ちる必要がある。
MCUBEは電源ON/OFFをソフトウェアで制御できる仕組みがあるので、コンセントを接続して、裏側のスイッチを入れても電源が入らないときは、前面パネルの白いリセットスイッチを押そう。
電源スイッチを押して、画面が同期して、HDDから起動する前に前面パネルの赤い「Abort」を押せばBMS>
プロンプトのモニタに落ちることができる。
ここでbd fd
[改行] と入力すると、フロッピーディスクから起動する。
ハードディスクのパーティションを切るためにdiskpat
を使う。
ポイントは、最初のブロックは必ず8
を設定し、パーティションサイズを聞かれた際、2つ目のサイズに適当に大きい値を設定すればディスク全体を利用できる点だ。
パーティションを切ったら、format hda1 データ1
とformat hda0 SYS-HD
でそれぞれのパーティションを初期化する。
その後、mkpgf hda0 32
でページファイルを作成する。
ここまででインストールの準備ができたので、install
を実行する。
1枚めのディスクをHDDにコピーすると、フロッピーが自動で排出され、システムはリセットされる。
再起動後、ディスク2から5までを順番に入れるように要求される。
すべてのディスクの内容のコピーが終わると再起動が走る。
このとき、一瞬エラーの表示が出るが特に問題なくその後の処理は進んだ。
再起動すると3B Kernel for MCUBE Ver 2.000 (Tue Jun 3 12:38:52 JST 1997)
が起動して、
最終的に3Bのデスクトップが表示される。
この世代のパソコン用・ワークステーション用のOSと比較してインストールは簡単で、迷うところはない。